オール電化で太陽光なしはやっていける?本当にお得なのか徹底検証

オール電化住宅だけど、太陽光パネルなしでも「電気代の心配はないのだろうか?」と不安になっているのではないでしょうか?
確かに家庭のすべてを電気で賄うオール電化の電気代対策として、太陽光パネルの設置は一つの手です。
しかし、太陽光パネル自体もとても高いため、導入コストが割に合うのか非常に曖昧です。
そこで、この記事では太陽光パネルなしとありで電気代がどのくらい変わるのかを具体的なデータに基づいて検証していきます。
また、電気代だけではなく導入コストや維持費なども見て、トータルでどのくらいの差が出てくるのかまで分析しています!
ぜひこの記事のデータを太陽光パネル導入の参考にしてみてください!
- 1. オール電化で太陽光なしでいける?まずはベースの金額感を見てみる
- 1-1. 4人世帯のオール電化なら電気代は平均2万円前後
- 1-2. 太陽光や蓄電池の導入費用と月々の支払金額は?
- 1-3. 導入後もかかってくるランニングコストとタイミング
- 2. コストと比べて下がった電気代は割に合う?
- 2-1. 太陽光の自家消費で下がる電気代は?
- 2-2. 電気を売って得られるお金はどれくらい?
- 2-3. 導入コストの回収には10年以上かかる長期戦
- 3. 太陽光導入にとらわれずいろいろな選択肢を模索しよう!
- 3-1. 太陽光を自分で買わず、リースで導入する
- 3-2. 簡単な節約術を取り入れて電気代を下げる!
- 3-3. 料金プランの見直すことでよりおトクに
- 4. まとめ|長期的な導入計画を見据えて精査しよう!
オール電化で太陽光なしでいける?まずはベースの金額感を見てみる

まず、オール電化の太陽光を導入しなかった場合の電気代や太陽光の導入コストを見てみましょう。
オール電化ではガス併用とは違い電気で生活のすべてをまかなうため、電気代が異常に高くなるのではないかと不安になっていると思います。
具体的なオール電化の電気代や導入費用ついて把握し、その数字を元に「意外と行けるかも?」「やっぱり高いな・・・」の判断材料にしていきましょう。
4人世帯のオール電化なら電気代は平均2万円前後
電気代 | 消費電力量 | |
|---|---|---|
毎月の電気代 | 22,081円 | 580kWh |
※季節によって毎月の電気代は変動
※各種データに基づき全国の平均値を独自に作成
※出典:総務省|家計調査
※出典:東北電力|世帯人数別電気代シミュレーション
経済産業省や電力会社のデータをもとに4人暮らしのオール電化の電気代を計算すると、月々の電気代は月々約22,081円となります。
エアコンや暖房器具の利用頻度が上がる時期など、時期による上がり下がりはありますが、大体2万円前後になることが多いようです。
オール電化ではすべてを電気でまかなっているため、電気代は高くなりがちです。
また、オール電化世帯では契約容量(AまたはkVA)もブレーカーが落ちないように大きめに設定されています。
そのため基本料金が高くなり、電気代が上がってしまうことが多くあります。
太陽光や蓄電池の導入費用と月々の支払金額は?
次に、導入時にかかる初期費用やランニングコストを見ていきましょう。
導入時は以下の2種類が選択肢としてあります。
- 太陽光パネルのみ導入する
- 太陽光パネル+蓄電池を導入する
経済産業省のデータによれば、2024年の1kWあたりの導入費用は約28.6万円とされています。
また、蓄電池は1kWhあたり平均で蓄電池本体に15~20万円、工事費用に2万円が導入費用としてかかるとされています。
これらをそれぞれ導入した場合のコストを見てみましょう。
ここでは、一般的な家庭でよく採用される太陽光パネル4kW、蓄電池8kWhの組み合わせで試算していきます。
114.4万円 = 28.6円 × 4kW
■太陽光パネル(4kW)+蓄電池(8kW)
290.4万円 = 114.4万円 + 176万円
いずれも100万円を超える金額が導入費用としてかかってきます。この金額をもとに、分割支払した際の分割年数と月々の支払金額が以下のようになります。
分割年数 | 太陽光のみ(月額) | 太陽光+蓄電池(月額) |
|---|---|---|
5年 | 19,067円 | 48,400円 |
10年 | 9,533円 | 24,200円 |
15年 | 6,356円 | 16,133円 |
20年 | 4,767円 | 12,100円 |
25年 | 3,813円 | 9,680円 |
30年 | 3,178円 | 8,067円 |
太陽光パネルのみでも10年ローンで月々1万円、蓄電池も含めると2.5万円近い金額が月々の支払いとして発生してしまいます。
このコストを節電金額が上回ることで初めて家計全体として「おトク」と言える状況になります。
導入後もかかってくるランニングコストとタイミング
導入後も、メンテナンス費用や経年劣化したパーツ交換などの費用がかかります。主なものは以下のようなものがあります。
内容 | 頻度 | 金額 |
|---|---|---|
太陽光パネルの点検 | 4年に1回以上 | 3万円~5万円 |
パワーコンディショナーの交換※1 | 15年~20年に1回 | 約42.3万円 |
※1 太陽光で発電した電気を家庭用電気に変換する部品
まずかかってくるのが太陽光パネルの点検費用です。これは、このあと出てくる売電を行う場合は、4年に1回以上の点検が義務付けられているため必ず行う必要があります。
次に、パワーコンディショナーの交換費用です。これは、太陽光で発電した電気を家庭用電気に変換する部品ですが、15年~20年を目安に交換の必要が出てきます。
交換費用は約42.3万円が相場となっているので、10年以上の長期ローンを組んだ場合はこの金額も加味したうえで支払い計画を行う必要があります。
たとえば、15年でローンを組んだ場合は4年に1回の点検費用+部品交換費用で51.3万~57.3万円が追加でかかってくる計算になります。
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コストと比べて下がった電気代は割に合う?

では、ここからは具体的な生活モデルを元に、太陽光パネルありとなしでどれくらい電気代が変わってくるのかを見ていきます。
引き続き4人暮らしのオール電化世帯をベースに、節電効果を検証していきます。
太陽光を導入した場合、発電した電気の使い方は以下の2種類があります。
- 自家消費:電気を自分で使う
- 売電:電力会社に買ってもらってお金をもらう
自家消費を優先するのか、売電を優先するのかでも節電効果は大きく変わってくるので、そこも含めて見ていきましょう!
太陽光の自家消費で下がる電気代は?
節電金額 | |
|---|---|
太陽光のみ | 4,797円 |
太陽光+蓄電池 | 13,989円 |
ここでも、一般的な世帯が導入する枚数である16枚前後(4kW)の数字を見ていきます。
まずは太陽光のみの場合ですが、月々約4,797円分の節約効果が期待できます。
太陽光パネルは4枚分の1kW設置をすると年間で約1,303kWh発電する(※1)と言われています。しかし、このすべてを自家消費することはできず、約28.6%のみが自家消費に回ります(※2)。
そして、残りの約71.4%が売電にまわるため、電気代においては自家消費分が節電効果に影響してきます。

次に、蓄電池も一緒に導入した場合ですが、こちらはさらに上がって約13,989円の電気代を節電することが可能です(※3)。
これは、蓄電池に電気を溜めて夜使うことにより、自家消費率が上がって太陽光でまかなえる電気が増えたからです。
※1 出典:環境省|令和 3 年度 再エネ導入ポテンシャルに係る情報活用及び 提供方策検討等 調査委託業務報告書
※2 出典:環境省|太陽光発電システムについて
※3 太陽光パネル16枚分(4kW)+蓄電池8kW導入時で試算
電気を売って得られるお金はどれくらい?
続いては発電した電気を売って得られるお金を見ていきましょう。
先程見た自家消費分の残りの電気が電力会社によって買い取られ、2025年11月では以下が収益となります。
- 太陽光のみ:7,448円/月
- 太陽光+蓄電池:1,608円/月
買い取りの際は、10年間は固定価格買取制度(FIT)という国が定めた単価で電気を買い取る制度を利用することになります。
単価は毎年更新されており、売電をはじめてから何年経っているかで以下のようになっています。
買取価格 | |
|---|---|
4年目まで | 24.0円 |
5~10年目 | 8.3円 |
※ 2025年10月~3月および2026年度の買い取り単価
そのため、5年目以降には買取価格が大きく下がり月々の収益は
- 太陽光のみ:約2,576円/月
- 太陽光+蓄電池:約556円/月
と、著しく下がります。
5年目以降は、蓄電池導入世帯ではあまり売電収益は見込めないものとして見ておいたほうが良いかもしれません。
導入コストの回収には10年以上かかる長期戦
ここまでのデータをまとめると以下のようになります。
太陽光のみ | 太陽光+蓄電池 | |
|---|---|---|
自家消費分 | 約4,796円/月 | 約13,989円/月 |
売電収益 | 約4,525円/月 | 約977円/月 |
合計節約額 | 約9,321円/月 | 約14,966円/月 |
※1 売電金額は5年目以降単価が変動するため、10年間の平均金額で計算
※1 10年目以降の売電単価は8.3円/kWhとして計算
太陽光のみであれば月々9,321円、蓄電池と併せると14,966円が節約効果として得られる金額です。
この金額を前提に、導入コストを回収するには
- 太陽光のみ:約10年3ヶ月
- 太陽光+蓄電池:約16年
とかなりの長期間になります。分割で支払う場合も、分割期間をこの年数以上に設定しないと逆に月々の支出が増えてしまう結果になります。
また、太陽光パネルの耐用年数は約20年~30年と言われており、長期の分割ではコスト回収前に故障などが発生するリスクも上がります。
その他にも、冒頭で述べたメンテナンス費3万円や部品交換費用40万円も加味すると、分割期間によっては意外と家計の支出は変わらないことも。
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太陽光導入にとらわれずいろいろな選択肢を模索しよう!

オール電化と太陽光発電はセットのように語られることも多いですが、それ以外にもオール電化には電気代を下げるための様々なアプローチがあります。
ここではそんな電気代を下げるための3つのアプローチ方法について触れています。
制度の利用やライフスタイルの工夫など、今後の参考になる情報を載せているので是非参考にしてオール電化住宅の電気代と向き合ってみてください!
太陽光を自分で買わず、リースで導入する
実は、太陽光発電を導入する際は、自己負担で長期のローンを組む以外にもリース契約で導入する方法もあります。
リースでは初期費用0円で、月々のリース費用を支払うのみで太陽光発電を利用することができます。
例えば、中部電力が行っている「カテエネリース」では太陽光パネルや蓄電池を15年リース契約で利用する事ができます。
プラン | 月額費用 |
|---|---|
太陽光発電プラン | 12,800円※1 |
蓄電池プラン | 147,00円※2 |
太陽光発電+蓄電池プラン | 24,100円※3 |
出典:中部電力|カテエネリース
※1 発電容量4.104kWの一例で、容量や設置地域によって金額は異なる
※2 蓄電容量6.5kWの一例で、容量や設置地域によって金額は異なる
※3 発電容量4.104kWおよび蓄電容量6.5kWの一例で、容量や設置地域によって金額は異なる
また、リース期間中はメンテナンス費用や万が一の故障時の修理費用などもかからないため、安心して利用することが可能です。
リース期間満了後は太陽光などの設備が譲渡され、それ以降はリース費用がかからなくなるなど長期的に見るとメリットも多いです。
・初期費用0円で導入可能
・メンテナンスや修理費用がかからない
・リース期間終了後は設備が譲渡され、以降は月額費用がかからない
簡単な節約術を取り入れて電気代を下げる!
生活のすべてを電気でまかなっているオール電化だからこそ、節約を意識するだけでかなりの節約効果を得ることが可能です。
ここでは身近な家電の節約方法をいくつか紹介していきます。
・冷房温度を1度上げる:約940円/年
・暖房温度を1度下げる:約1,640円/年
・フィルター掃除:約9,600円/年
冷蔵庫
・設定温度を中に変更:約1,910円/年
・冷蔵庫を壁から適切な距離に置く:約1,400円/年
照明
・蛍光灯をLEDに切り替える:約2,108円/年
・点灯時間を1日1時間減らす:約385円/年
それぞれは少額ですが、オール電化住宅ではこれらの効果が特に顕著に現れます。
日頃から意識してあげるだけで、気づいたらかなりの額の節約ができるので、可能なものから実践してみましょう。
より詳しく節約方法を知りたい方は以下の記事も併せてチェックしてみましょう!
▼電気代を安くする方法は?無理せず電気代を確実に下げる方法!
料金プランの見直すことでよりおトクに
オール電化住宅において重要な電力プラン選びでも電気代は大きく変わってきます。
電力会社の中にはオール電化専用のプランがあり、独自の割引を適用することで通常よりも電気を安く使うことが可能なものもあります。
最近では、新しい電力会社が増えてきており一例を紹介すると
オール電化だと高くなりがちな基本料金が発生しない料金プランです。
一般的なオール電化プランでは2,000円~3,000円前後が基本料金として請求されますが、基本料金0円プランであればこれがタダに!
オール電化割引やマイホーム割引など、世帯やライフスタイルの特徴に併せて割引が適用されるプランです。
1kWhあたりの電気の単価が下がり、使う量が多いほどお得になったり、条件を満たせば毎月数百円の固定で値引きされるプランなどがあります。
時間帯によって料金単価が変わり、夜間の時間帯が特に安くなるプラン。
東京電力であれば、通常35.76円/kWhのところ、深夜1時~翌午前6時の間だけ27.86円/kWhで利用できるプランなどがあります。
このように、各社が利用者のライフスタイルに併せたおトクなプランを用意してくれています。
いろいろな電力会社を比較することで、より安いプランを見つけることができるはずなので必ず比較検討を行いましょう。
最近では、シミュレーションで細かく料金の内訳を出してくれる会社もあるため、ぜひ活用してみましょう。
本サイトでも様々な角度で電力会社をおすすめしているので併せてぜひご覧ください。
▼オール電化向けおすすめ電力会社を徹底解説!全32プラン【2025年】
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まとめ|長期的な導入計画を見据えて精査しよう!

オール電化住宅に太陽光パネルが必要かどうかを節約効果や導入費用などの側面から分析してきました。
家庭状況にもよりますが月々約22,000円を前後の電気代がかかってきてしまうこともあるため、不安に感じる方も多いと思います。
しかし、太陽光導入にも100万円以上の費用がかかるため、10年以上を視野に入れたコスト回収を前提に導入計画を立てないと「入れたは良いけど出費が増えてしまった・・・」という自体になりかねません。
電気代で見れば太陽光や蓄電池の導入で確実に下がるので、本記事の情報も踏まえて検討を重ねてみてください。
その他の方法にも目を向けつつ、自分に最適なオール電化との向き合い方を模索してみてください!
簡単な項目を選ぶだけで、契約中の電力会社の電気代と気になる他社の料金を比較できます。
あなたにぴったりの電力会社を見つけて、毎月の電気代を安くしましょう。
>>電力会社料金比較シミュレーションはこちら





