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ブログTOPオール電化の冬の電気代|6万は高すぎ?平均や安くする方法を解説
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オール電化の冬の電気代|6万は高すぎ?平均や安くする方法を解説

オール電化冬電気代 アイキャッチ

これからオール電化住宅にする方も、既にオール電化にした方も、「オール電化住宅の冬の電気代って、いくらが普通なんだろう?」と気になる方は多いでしょう。

結論から言うと、オール電化の冬の電気代は、通常で月1万〜3万円程度が一般的です。ただし、北陸などの特に電気代が高い地域では、月2万円〜6万円を超える家庭も一般的となります。

冬 オール電化 電気代

実は、オール電化の電気代がいくらになるかの実測データはあまり公表されておらず、「冬の季節」に絞った電気代は調べてもなかなか出てきません。

この記事では、関西電力が公表している2021年当時の数字を参考に、冬に限定した電気代や季節ごとの推測値を算出してみました。

後半では、通常の家庭よりも電気代が高く3万円を超えてくるケースの特徴や、電気代をできるだけ安く抑える方法についても解説します。

オール電化 冬 電気代高い特徴

「オール電化にしたら電気代が高くなった!」「もっと電気代を安くしたい」という方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。

目次

オール電化の冬の電気代は1万円〜3万円程度が一般的

まず結論から言えば、オール電化の冬の電気代は1万円〜3万円程度が一般的です。これを超えるような家庭は「平均と比べて高い」といえます。

1人暮らしの場合:約1万円(12月)〜約1.9万円(2月)

2人暮らしの場合:約1.2万円(12月)〜約2.4万円(2月)

3人暮らしの場合:約1.4万円(12月)〜約2.6万円(2月)

4人暮らし以上の場合:約1.5万円(12月)〜約2.9万円(2月)

この数字は過去のデータからの推測ですが、どうやってこの数字を導き出したのか解説していきます。

オール電化に特化した電気代のデータはあまり多く公表されておらず、少し前のデータとなりますが、関西電力が公表している2021年のデータを参考に、推測してみます。

基となるのは2021年の関西電力の公開データ

関西電力のデータによると、世帯人数別のオール電化の電気代(2021年時点)は、

  • 1人暮らしの場合:10,777円
  • 2人暮らしの場合:13,406円
  • 3人暮らしの場合:14,835円
  • 4人暮らしの場合:16,533円

となります。

【データ:一般の住宅とオール電化住宅の世帯人数別の月間平均光熱費・電気料金(関西電力が公表)】

一般の住宅※1

オール電化住宅※2

電気料金

ガス料金

他の光熱費

光熱費合計

電気料金

1人暮らし

5,482円

3,001円

651円

9,134円

10,777円

2人暮らし

9,183円

4,330円

1,311円

14,824円

13,406円

3人暮らし

10,655円

4,930円

1,169円

16,754円

14,835円

4人暮らし以上

11,836円

4,903円

878円

17,617円

16,533円

※1:一般の住宅の電気・ガス料金、他の光熱費は、「総務省統計局「家計調査 家計収支編 2021年 世帯人員・世帯主の年齢階級別」をもとに算出しています。一般の住宅サンプル数:1人暮らし664、2人家族3,576、3人家族1,832、4人家族以上2,016

※2:オール電化住宅の電気料金は、当社オール電化プランをご利用中の「はぴeみる電」会員さまデータ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)より算出した平均使用量をもとに、「はぴeタイムR」の料金単価を適用して算出しています。いずれも燃料・原料費調整額は含みません。

オール電化住宅のサンプル数:1人暮らし4,908、2人家族24,100、3人家族26,163、4人家族以上55,311

2021年からの電気代の値上がり分を加味する

1-1で示したデータは2021年時点のデータですが、その後電気代は値上がりしているので、値上がり分を加味して電気代を推測していきましょう。

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている電力料金単価は、2022年7月までは28円/kWhでしたが、現在では1kWhあたり31円(税込)と値上がりしています。

つまり、約1.1倍となっており、10%電気代が上昇していることが分かります。

この電力料金単価の値上がり分を加味すると、オール電化家庭の電気代(年間通しての平均)は、以下のように推測できます。

【オール電化の家庭の電気代(推測値)】

関西電力のデータ

(2021年時点)

電力料金単価28円→31円の

値上がり分を加味した数字

1人暮らし

10,777円

約11,932円

2人暮らし

13,406円

約14,842円

3人暮らし

14,835円

約16,424円

4人暮らし以上

16,533円

約18,304円

月ごとの電気代の変動を加味して冬の電気代を推測する

さらに、1-2で示したオール電化家庭の電気代は年間を通した平均の数字なので、これを「冬の電気代」に特化して見ていきたいと思います。

以下のデータは、オール電化家庭に限定したものではありませんが、4人世帯の家庭の電気代を月別に示した内容です。これを使って、先ほどのオール電化の季節ごとの電気代を推測していきましょう。

【2023年1月〜12月の4人世帯の電気代(家計調査)】

電気代

月平均との増減(%)

2023年1月

19,061円

140.86%

2023年2月

21,793円

161.05%

2023年3月

18,969円

140.18%

2023年4月

14,811円

109.45%

2023年5月

12,429円

91.85%

2023年6月

10,444円

77.18%

2023年7月

9,267円

68.48%

2023年8月

10,859円

80.25%

2023年9月

11,940円

88.24%

2023年10月

11,377円

84.08%

2023年11月

10,294円

76.07%

2023年12月

11,137円

82.30%

月平均

13,532円

※出典:総務省 |家計調査(2023年)>家計収支編>世帯人員,世帯主の年齢階級別>二人以上の世帯

月別の電気代の月平均(13,532円)と比べた増減比を右側の列に表示しました。冬場の電気代を見ると、1月・2月は平均よりも1.4倍や1.6倍の電気代になっていることが分かります。一方で、12月は月平均よりも低い8割ほどの電気代で済んでいることがわかります。

この増減比を先ほど推測したオール電化の電気代に当てはめると、冬場のオール電化の電気代は以下のように推測できます。

【冬場のオール電化の電気代】

1人暮らし

2人暮らし

3人暮らし

4人暮らし以上

12月の電気代予測

約9,820円

約12,215円

約13,517円

約15,065円

1月の電気代予測

約16,808円

約20,907円

約23,135円

約25,783円

2月の電気代予測

約19,217円

約23,903円

約26,451円

約29,479円

つまり、関西電力の公表データを基に推測した数字を見ると、オール電化の冬の電気代は、

1人暮らしの場合:約1万円(12月)〜約1.9万円(2月)

2人暮らしの場合:約1.2万円(12月)〜約2.4万円(2月)

3人暮らしの場合:約1.4万円(12月)〜約2.6万円(2月)

4人暮らし以上の場合:約1.5万円(12月)〜約2.9万円(2月)

ということが分かりました。これよりも電気代がかかっている場合には、平均的な数字よりも高いといえるでしょう。


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地域によってもオール電化の冬の電気代は異なる(6万円を超える地域も)

1章で示した通り、オール電化の冬の電気代は平均1〜2万円台ですが、4人家族の冬は約3万円平均でかかることが分かりました。自分の家庭と比べてみて「我が家は高いな」と思った方も、「想像してたよりもうちは安い方かも」と思った方もいるかもしれません。

しかし、さらに言えば、地域によっても電気代は大きく異なってきます。

総務省統計局が公表している「2021年〜2023年平均の品目別都道府県庁所在市ランキング(食料以外)」を見ると、電気代が高い都市がどこかが分かります。

【2021年〜2023年平均の電気代の都道府県庁所在市ランキング】

順位

都市名

年間の電気代(kWh)

0

全国

4818.134

1

福井市

7960.772

2

富山市

7489.651

3

金沢市

7299.218

4

松江市

6447.458

5

山形市

6051.115

6

徳島市

5921.635

7

青森市

5866.783

8

山口市

5742.374

9

福島市

5659.008

10

盛岡市

5557.165

11

鳥取市

5552.848

12

岐阜市

5413.232

13

和歌山市

5379.206

14

秋田市

5377.944

15

高松市

5307.059

16

佐賀市

5187.306

17

広島市

5158.820

18

大分市

5071.163

19

大津市

5068.710

20

岡山市

5037.898

21

松山市

5011.614

22

静岡市

4969.035

23

堺市

4906.428

24

新潟市

4890.539

25

浜松市

4833.900

26

熊本市

4823.129

27

高知市

4787.694

28

奈良市

4782.666

29

大阪市

4743.497

30

長野市

4740.780

31

鹿児島市

4724.413

32

水戸市

4682.059

33

宮崎市

4678.928

34

仙台市

4673.170

35

札幌市

4590.361

36

京都市

4541.318

37

宇都宮市

4534.911

38

さいたま市

4414.925

39

名古屋市

4410.641

40

津市

4409.951

41

相模原市

4384.622

42

長崎市

4375.130

43

福岡市

4314.435

44

前橋市

4275.544

45

北九州市

4268.262

46

甲府市

4226.541

47

川崎市

4217.199

48

那覇市

4134.129

49

横浜市

4102.478

50

東京都区部

4004.316

51

千葉市

3970.660

52

神戸市

3764.675

ランキング上位を見ると、福井市・富山市・金沢市など北陸エリアの都市の電気代が特に高いことが分かります。逆に、東京都区部・千葉市・神戸市の電力消費量は低くなっています。

1位の福井市の電力消費量は、最も低い52位の神戸市と比べると2.1倍になっています。

さて、先ほどからオール電化の電気代のベースとして紹介しているのは、電力消費量が最も低い神戸市を含む「関西電力」が公表しているデータです。ということは、電気代が高い福井市は、関西電力のデータよりも電気代が高くなることが予想されます。

厳密に言うと、北陸電力エリアと関西電力エリアの単価は異なりますが、仮に同じと仮定すると、以下のようになります。

【冬場のオール電化の電気代(関西電力エリア)】

1人暮らし

2人暮らし

3人暮らし

4人暮らし以上

12月の電気代予測

約9,820円

約12,215円

約13,517円

約15,065円

1月の電気代予測

約16,808円

約20,907円

約23,135円

約25,783円

2月の電気代予測

約19,217円

約23,903円

約26,451円

約29,479円

【冬場のオール電化の電気代(関西電力エリアのデータを2.1倍した数字)】

1人暮らし

2人暮らし

3人暮らし

4人暮らし以上

12月の電気代予測

約20,622円

約25,652円

約28,386円

約31,637円

1月の電気代予測

約35,297円

約43,905円

約48,584円

約54,144円

2月の電気代予測

約40,356円

約50,196円

約55,547円

約61,906円

このように、北陸など寒い地域は特に冬の電気代が非常に高くなります。さらに、建物が古かったり広かったり、家族の人数が多かったりするともっと電気代の負担額は増えるでしょう。

寒い地域を中心に、「冬はオール電化の電気代が5〜6万円になった」「今月10万円を超えてしまった」という声も多く聞きます。

今回紹介した数値はあくまで目安で、オール電化でも、地域や状況によって電気代にはかなり差が現れてきます。

この後は、オール電化の冬の電気代が一般的な数字よりも高くなってしまう原因について考えていきましょう。

オール電化の冬の電気代が平均よりも高い家庭の特徴6つ

2章で示した通り、オール電化の冬の電気代は、一般的には1万円〜3万円程度となります。4人暮らし以上かつ最も寒い2月で約3万円となります。

冬の電気代が3万円を超える場合には「一般的な家庭よりも電気代が高い家庭である」と言えるでしょう。

それではなぜ電気代が一般的な家庭より高くなってしまうのでしょうか?

平均より高くなる家庭には、以下のような特徴を持っているケースが多いでしょう。

オール電化の冬の電気代が平均よりも高い家庭の特徴6つ

1.寒冷地など地理的に不利なエリアに住んでいる
2. 広すぎる家や耐熱性能が悪い家に住んでいる
3. 電力消費量が多い機器・設備を使っている
4. 家族の生活時間帯にばらつきがある
5. 非効率な電気の使い方をしている
6. 最適ではない電気料金プランを契約している

それぞれの特徴を解説していくので、自分の家庭に当てはまる特徴がないか確認してみてください。

特徴1:寒冷地など地理的に不利なエリアに住んでいる

寒冷地に住んでいる場合、外気温が非常に低いため、室内の温度を快適に保つための暖房使用量が増加します。

オール電化住宅では、暖房のエネルギー源がすべて電気に依存しているため、灯油やガスを併用する住宅に比べて暖房にかかる電力使用量が大幅に増える傾向があります。

特に、エアコンやヒートポンプ式暖房は効率的ではあるものの、外気温が極端に低下すると効率が落ち、より多くの電力を消費します。また、補助暖房として電気ストーブやパネルヒーターを併用することが多く、これらも電気代を押し上げる要因となります。

さらに雪深い地域では、除雪作業のために電動式の除雪機や融雪設備を使用することが多く、これが追加的な電力消費の原因となります。例えば、屋根や駐車場の融雪システムは24時間稼働する場合があり、これらは非常に多くの電力を必要とします。

また、日中でも雪による日射量の低下が生じ、暖房や照明への依存度が高まるため、電気代がさらに増加します。こうした雪深い地域特有の条件も、冬場の電気代が高くなる要因と言えるでしょう。

日照時間が少ないと、太陽光発電システムを導入している場合も発電量が少なくなり、自家発電できる電力も少なくなります。

特徴2:広すぎる家や耐熱性能が悪い家に住んでいる

オール電化の電気代が通常よりも高くなる場合、住宅の構造や設備が電気代に大きく影響を与えている可能性があります。

例えば、断熱性能が低い家では、室内の暖気が外に逃げやすく暖房効率が悪化します。いくら室内の空気を暖めても、暖めた空気がすぐに出ていってしまえば、暖房消費量は増えてしまうでしょう。

また、天井が高い家では暖かい空気が上部にたまりやすく、快適な室温を保つために暖房を長時間使用する必要が出てきます。

また、窓の大きさや数が多い場合、窓ガラスを通じた熱損失が増え、電力消費量を押し上げる要因になります。

これらの要素は、家の設計や構造に起因するものであり、特にオール電化住宅では暖房が電気に依存しているため、直接的に電気代の増加につながります。

さらに、家が広い場合には、暖房で温める空間が増えるため、消費電力が多くなりがちです。特に、リビングや寝室など複数の部屋を同時に暖める必要がある場合、その分電気代が高くなる傾向があります。同様に広さに適した照明器具や使用する家電の数も増え、比例して電気代は高くなります。

特徴3:電力消費量が多い機器・設備を使っている

オール電化住宅では、暖房器具や給湯設備、調理家電など多くの電力を必要とする機器が使用されます。その中でも特に冬場に電力消費量が多くなるのは次のような機器です。

(1)暖房機器

エアコン、蓄熱式暖房機、電気ストーブ、パネルヒーターなどの暖房機器は冬場の電力消費の中でも大きな割合を占めます。特にエアコンやヒートポンプ式暖房は効率的に動作する反面、外気温が極端に低くなると効率が低下し、多くの電力を必要とします。

(2)給湯設備

エコキュートや電気温水器は冬場に水温が下がることで稼働量が増え、電力消費量が上昇します。特に入浴やシャワーの頻度が高い家庭では、給湯にかかる電力が電気代の大きな部分を占めることがあります。

(3)融雪設備

雪深い地域では、屋根の融雪装置や駐車場の融雪マットが多くの電力を消費します。これらは長時間稼働し続けることが多いため、家庭の電力使用量を押し上げる要因となります。

(4)調理家電

IHクッキングヒーターは使用時に短時間で高出力を必要とするため、調理頻度が高い家庭では電力消費が増えることがあります。

(5)機器の性能や年式が低い家電

電気代が低い家庭では、省エネ性能の高い最新機器を使用している場合が多くあります。一方、古い機器を使用している家庭ではエネルギー効率が悪く、消費電力が多くなりがちです。

例えば、同じメーカーのエアコンでも、モデルによって省エネ性能には差があり、消費電力に大きな差が生まれます。10年以上など古い機器を使っている場合には特に、コスト負担が大きくなるケースがあります。

特徴4:家族の生活時間帯にばらつきがある

家族のライフスタイルも電気代の金額に大きく影響します。簡単に言えば、4人家族がみんな同じ時間に食事・風呂・睡眠を行えば、電力消費が集中しやすく、効率的に電力を利用できるため電気代が抑えられます。

一方で、同じ4人家族であっても、昼夜逆転している家族がいる場合や、生活リズムがバラバラな場合には、食事・風呂・睡眠のタイミングがズレるため、電力消費が分散し、余計に電気代がかかる傾向があります。

例えば、お風呂のタイミングが同じで家族全員が続けて入浴する家庭では、給湯設備が一度に効率よく動作するため消費電力を抑えられます。しかし、朝・昼・晩の3回、それぞれ全く異なるタイミングで風呂に入る家庭では、給湯設備がそのたびに再稼働し、電力消費が大幅に増える可能性があります。

また、オール電化プランでは日中の電気料金単価が高く設定されている場合が多いため、日中に在宅する時間が長く、エアコンや調理家電を頻繁に使用する家庭は、電気代が高くなりやすい傾向があります。逆に、「日中は誰も家にいない」という家庭では、電力使用量が少なくなり、結果的に電気代が安く抑えられる場合が多いでしょう。

特徴5:非効率な電気の使い方をしている

電気代が高くなる要因の一つに、日常的な電力の使い方が最適化されていないことが挙げられます。例えば、エアコンの設定温度を必要以上に高く設定したり、部屋を空ける際に照明や暖房を消さずにつけっぱなしにすることがあると、無駄な電力消費につながります。また、冷蔵庫の中に物を詰め込みすぎたり、開閉頻度が高い場合、冷却効率が低下して電力消費が増える原因となります。

さらに、夜間電力が安いプランを契約している場合でも、給湯器や洗濯機などを日中に稼働させると、割高な料金が適用されるため、電気代が上がることがあります。こうした使い方の問題は、工夫次第で解消できるケースが多いため、家電の使用タイミングや設定を見直すことが電気代の削減につながります。

特徴6:最適ではない電気料金プランを契約している

オール電化住宅向けの電力プランでは、多くの場合、日中の電気料金単価が高く、夜間の電気料金単価が安く設定されています。これを利用して、夜間に電力を多く消費するような使い方をすれば電気代を抑えることができますが、使い方やライフプランが契約プランに合っていない場合には電気代が高くなる可能性があります。

例えば、夜間料金が適用される時間帯(22時〜翌朝8時など)にエコキュートでお湯を沸かしたり、洗濯や食器洗い乾燥機を稼働させる家庭は、電気代を抑えられます。一方で、日中にエアコンを長時間使用したり、IHクッキングヒーターで頻繁に調理を行う場合、割高な日中料金が適用されるため、電気代が高くなる傾向があります。

また、電力会社の比較・検討を行わずに「馴染みの電力会社をなんとなく使い続けている」という場合にも、自分の家庭に最適ではない電力会社やプランを使っていれば電気代は高くなります。


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オール電化家庭の冬の電気代を安くする方法

3章では、オール電化家庭の冬の電気代が通常よりも高くなる要因についてお話しました。ここからは、高くなりがちな冬の電気代を安くするために何ができるのかを考えていきましょう。

オール電化家庭の冬の電気代を安くする方法

方法1:断熱性能を上げて暖房費を節約する(断熱フィルム・二重窓など)

方法2:電気毛布などの電気代が安いアイテムを有効活用する

方法3:エコキュートを最大限活用する

方法4:既存の機器を省エネモデルに替える

方法5:安い時間帯に電力を使うように心がける

方法6:電力会社やプランを比較して切り替える

それぞれ詳しく解説するので、取り組める方法から実践してみてください。

方法1:断熱性能を上げて暖房費を節約する(断熱フィルム・二重窓など)

断熱性能を改善することは、冬場の暖房効率を高める最も効果的な方法の一つです。熱の多くは窓やドア、壁、床から逃げるため、これらの断熱対策を行うことで、室内の暖かさを維持しやすくなります。

簡単にできる対策から専門的なリフォームまでさまざまな方法があるので、できる方法から試してみることをおすすめします。

断熱性能を上げる方法の具体例

・窓に断熱フィルムを貼って、窓ガラスからの熱損失を防ぐ

・厚手で断熱性能の高いカーテンを設置して、窓からの冷気を防ぐ

・窓やドアの隙間を隙間テープで塞いで、冷気の侵入を防ぐ

・カーテンの上部を覆うボックスを取り付けて、窓の上部から冷気が流れ込むのを防ぐ

・床にラグやカーペットを敷いて床からの冷気を遮断し、室内の体感温度を上げる

・窓にプチプチ(気泡緩衝材)を貼って、安価で簡単に窓の断熱効果を向上させる

・玄関ドアに断熱シートを貼って、外気が入りやすい玄関部分の温度差を減らす

・断熱材を壁や天井に追加するリフォームを行い、家全体の保温性を向上させる

・既存の窓に二重窓(内窓)を取り付けるリフォームを行い、熱の出入りを抑える

・暖房使用中はドアを閉めて部屋を区切り、暖かい空気が広がりすぎるのを防いで効率よく暖房を使う

また、エコキュートや蓄熱暖房機の設置場所の断熱にも気を配り、性能を最大限に発揮できるようにしましょう。

方法2:電気毛布などの電気代が安いアイテムを有効活用する

同じ暖房機器の中でも電気代が安く済む「電気毛布」などを組み合わせることで、エアコンなどの暖房代を減らすことができます。

電気毛布とは、毛布の中に電熱線が入っていて、電気を通すことで温まる暖房器具です。ひざ掛けや毛布のように、一人で使うことを想定して作られた製品です。体への密着度が高いため、気軽に暖かさを得ることができるタイプの暖房機器といえます。

電気毛布の消費電力は30W〜60Wのものが一般的で、エアコンの消費電力(500〜1000W)と比べるとかなり省エネとなります。

部屋全体を暖めることはできませんが、シーンに応じてこうした電気毛布を併用することでエアコンの電気代を軽減できるでしょう。

方法3:エコキュートを最大限活用する

オール電化の家庭で多く導入されているエコキュートを最大限活用することも、電気代を抑えるためにとても重要なポイントとなります。

ご存知の方も多いと思いますが、「エコキュート」は、電気料金が安い夜間にお湯を沸かしてタンクに貯めておき、日中に使う仕組みをいいます。この仕組みを上手に活用することで、オール電化の冬の電気代を抑えることができます。

初心者でも実践できる具体的な方法を以下にご紹介します。

(1)夜間電力を有効活用する

エコキュートの設定を再度確認して、電気料金が安い時間帯にお湯を沸かすようにタイマーを設定しましょう。夜間にお湯をたっぷり貯めておけば、日中に無駄な電力を使わずに済みます。

なお、お湯を沸かす時間帯を間違えてしまうと逆に電気代が高くなってしまうことがあるので注意しましょう。

夜間電力を有効活用する具体例

電気料金が22時〜翌朝8時に安くなるプランの場合、エコキュートの沸き上げ時間を22時に開始するように設定します。

(2)タンクの湯量設定を見直す

タンクの湯量設定(お湯の量の設定)が多すぎると電力を無駄に消費してしまいます。実際に家庭で使用するお湯の量に合わせて適切な湯量設定を行いましょう。

タンクの湯量設定を見直す具体例

普段から残り湯が多い場合、「中」や「小」などの設定に変更することで、必要以上のお湯を沸かさずに電力を節約できます。

(3)温度設定を調整する

タンク内の温度設定が高すぎると余計な電力を消費します。冬場でも適切な温度設定(60〜70℃程度)にしておくと、消費電力を抑えつつ十分なお湯を確保できます。

温度設定を調整する具体例

普段のシャワーやお風呂でお湯が熱すぎる場合、温度設定を下げることで快適さを保ちながら節約できます。

(4)節水を心がける

エコキュートはタンク内のお湯を使い切ると、日中に再びお湯を沸かすため電力を使ってしまいます。節水を意識してタンクのお湯を使い切らないようにすることが重要です。

節水を心がける具体例

シャワーヘッドを節水タイプに交換し、無駄な水の使用を減らす。また、風呂の湯量をやや控えめに設定する。

(5)配管の断熱を強化する

配管が断熱されていないと、タンクから蛇口までの間に熱が逃げてしまい、エコキュートの効率が低下します。配管に断熱チューブを巻いて保温しましょう。

配管の断熱を強化する具体例

屋外に露出している配管部分に市販の断熱チューブを装着し、熱のロスを防ぎます。

(6)定期的なメンテナンスを行う

エコキュートを長期間使い続けると効率が落ちることがあります。タンクの清掃やフィルターの掃除など、定期的なメンテナンスを行うことで効率を保てます。

定期的なメンテナンスを行う具体例

取扱説明書を確認し、タンク内の汚れを定期的に洗浄する。必要に応じて専門業者に点検を依頼する。

これらの方法を実践することで、エコキュートの効率を最大限に高め、電力消費を抑えることができます。特に冬場はお湯の使用量が増えるため、日常生活の中で少しずつ取り組むだけでも電気代の大幅な削減が期待できます。

方法4:既存の機器を省エネモデルに替える

既存の機器(エアコンなど)を最新の「省エネモデル」に替えるだけでも、年間数万円の電気代削減が期待できる可能性があります。

家電製品は使い続けるうちに経年劣化しますので、長期間使うと、壊れずに動いていても性能が大きく低下してしまいます。

例えばエアコンの寿命は一般的に10年〜13年と言われており、これを超えている場合にはエアコンの性能が大幅に下がっている可能性が否めません。

さらに、最新の省エネモデルはインバーター技術やAI自動制御機能が進化しており、消費電力を大幅に削減できるため、比較すると電気代にかなりの違いが出ることもありえます。古い機器を使い続けることで無駄な電気代がかかっていないか一度検討してみましょう。

(1)エコキュートの買い替え

古いエコキュートは消費電力が高く、最新モデルはヒートポンプ技術の進化で効率が大幅に向上しています。特に寒冷地対応モデルは冬でも安定して効率良く動作します。

(2)蓄熱式暖房機を最新型に替える

古い蓄熱暖房機は効率が低い場合が多いため、断熱性が向上した最新型に替えることで蓄熱効率を高め、暖房コストを削減できます。

(3)床暖房システムのアップデート

電気式床暖房を新しい省エネ設計のモデルに替えると、消費電力を抑えながら快適さを保てます。また、適切な温度制御機能があるモデルを選ぶとさらに効率的です。

(4)電気温水器をエコキュートに替える

古い電気温水器は効率が悪く、エコキュートへの切り替えで大幅な消費電力の削減が可能です。エコキュートは従来の電気温水器と比べて、電気代を3分の1に抑えられるといわれています。

(5)IHクッキングヒーターを省エネモデルに替える

古いIHクッキングヒーターは加熱効率が低い場合があります。新型モデルは加熱効率が高く、待機電力も少ない設計が多いため、調理時の消費電力を抑えられます。

(6)冷蔵庫を最新型に替える

冬でも冷蔵庫は電力を消費するため、省エネ性能の高い冷蔵庫に替えることで年間を通じて消費電力を削減できます。特に24時間稼働するため、古いモデルを使っている場合は見直しが効果的です。

(7)照明をLEDに替える

冬場は日照時間が短く、照明を使う時間が長くなります。蛍光灯や白熱灯をLED照明に替えることで消費電力を大幅に削減できます。

(8)洗濯機や乾燥機を省エネモデルに替える

古い洗濯機や乾燥機は電力を多く使います。最新モデルはヒートポンプ式乾燥を採用しているものがあり、大幅な消費電力の削減が可能です。

(9)空気清浄機や加湿器を省エネモデルに替える

冬は空気の乾燥が気になる季節です。古い空気清浄機や加湿器を、消費電力が少なく高効率なモデルに替えることで電気代を抑えながらも快適に過ごせます。

(10)浴室乾燥機を新型に替える

古い浴室乾燥機は消費電力が高い傾向があります。最新モデルはヒートポンプ技術を利用し、消費電力を抑えつつ速乾性を向上させています。

方法5:安い時間帯に電力を使うように心がける

オール電化家庭向けのプランでは、時間帯によって電気料金単価が変動するプランが多くあります。そのため、できるだけ安い時間帯に電力を使うことを心がけると、電気代を抑えることができます。

安い時間帯に電力を使う具体例

・エコキュートのタイマー設定を電気料金が安い時間(例:22時~翌朝8時)に合わせる

・電気料金単価が安い夜間に蓄熱機を稼働させ、蓄えた熱で部屋を暖める

・必要に応じて蓄熱量を調整し、無駄な電力消費を防ぐ

・タイマー機能を使って、電気代が安い時間帯に洗濯機をスタートさせる

・夜間に洗濯物を乾燥機にかけ、朝には乾いた状態にする

・電気自動車(EV)の充電を夜間に行う

・食器洗い乾燥機を夜間に使用する

・スロークッカーやタイマー付きの調理家電を使い、夜間に調理や炊飯を完了させる

オール電化プランでは、夜間や特定の時間帯の電気料金が安く設定されていることが多いため、安い時間帯を活用して電力を効率的に使うことで電気代を大幅に節約できます。特に消費電力が多い家電は、意識的に安い時間帯に稼働させるよう工夫しましょう。

なお、最近では、市場での電力需要と連動して、30分ごとに単価が変わる電気料金プランも登場しています。こうした完全市場連動型のプランを使えば、単価の安い時間帯を確認しながら、さらに細かく効率的に電気代を抑えることが可能です。

方法6:電力会社やプランを比較して切り替える

現在の契約がライフスタイルに合っていない場合には、最適な電力会社やプランを選ぶことで電気代を安く抑えられる可能性があります。さまざまな電気料金プランがあることを知り、大手電力会社だけでなく「新電力会社」を検討してみることもおすすめします。

電気料金プランには以下のような複数のプランが存在します。

【さまざまな電気料金プランの例】

時間帯などで単価が変動せず一律のプラン

一日中、電気料金の単価が一定。

例:従量電灯プラン(使用量に応じた段階制ではあるが、時間帯は一定)

時間帯によって単価が変わるプラン

時間帯や曜日によって電気料金の単価が異なるプラン。夜間が安く、昼間が高いものが多い。

例:オール電化向けのプラン(「深夜電力プラン」や「夜間割引プラン」など)

市場連動型プラン

卸電力市場の価格に連動して単価が変動するプラン。電力需要が下がる時間帯は料金が安くなり、需要が上がる時間帯(特に冬や夏のピークタイム)には料金が高くなることがある。

例:スマートプラン(リアルタイム価格連動型)

再生可能エネルギー連動型プラン

再生可能エネルギー(太陽光、風力など)の発電状況に応じて料金が変動するプラン。昼間の太陽光発電量が多い時間帯は安くなることが多い。

例:「グリーンエネルギープラン」など、再エネ普及を目的としたもの

超過料金型プラン(ベース料金+追加料金)

ベース料金(一定の電力使用量までの固定料金)があり、それを超えると追加料金が発生するプラン。家庭の電力使用量がベースに収まるとお得になる。

例:「ミニマム電力プラン」など

定額制プラン

一定の料金を支払えば、電力を無制限または上限内で使えるプラン。過剰な電力使用量を避ければコストを抑えられる。

例:定額制電力プラン(一定の月額料金で使い放題)

「オール電化向けプラン」といえば、夜間の電気料金単価が安く、日中は割高になるプランが一般的です。しかしながら、日中に電力をたくさん使う家庭がこのプランを使ってしまうと、逆に電気代が高くなってしまうので注意しましょう。

「どの電力プランを選べばいいか」は家庭によって異なるため、自分の状況に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。きちんと比較・検討した上で、自分に合うプランを選択しましょう。

オール電化の電気代が安くなるかシミュレーションしてみよう

ここまで解説した通り、オール電化家庭の冬の電気代は高くなりがちで、特に寒い地域や生活リズムがバラバラな家庭では大きな負担になりがちです。

一般的には、オール電化家庭は「オール電化専用プラン」という深夜・早朝が安いプランに入っているか、通常の「従量電灯プラン」に入っている方が多いでしょう。

できるだけ電気代を抑えたい方に、新たな選択肢として知っていただきたいのが、リボンエナジーの「30分ごとに電気料金の単価が変動するプラン」です。

リボンエナジーのプランの特徴は、電気を賢く使うことで節約できる点です。電気を使うタイミングを、電気代が高い時間帯から安い時間帯にずらすことで、電気代を抑えることが可能になります。

日本卸電力取引所

マイページを見ると安い時間帯を確認できるので、それを見て「安い時間帯に洗濯や掃除をまとめて済ませよう」という使い方ができます。

実際どのくらい電気代が安くなるか気になる方は、ぜひ料金シミュレーションを試してみてください。

オール電化世帯向けに詳しく解説しています!
こちらもご覧ください。

リボンエナジーのオール電化プラン|料金や注意点を運営チームが解説

まとめ

この記事では、オール電化住宅の冬の電気代について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

◆オール電化の冬の電気代は1万円〜3万円程度が一般的

1人暮らしの場合:約1万円(12月)〜約1.9万円(2月)

2人暮らしの場合:約1.2万円(12月)〜約2.4万円(2月)

3人暮らしの場合:約1.4万円(12月)〜約2.6万円(2月)

4人暮らし以上の場合:約1.5万円(12月)〜約2.9万円(2月)

◆地域によってもオール電化の冬の電気代は異なる

・エリアによって、電力消費量が年間3,764kWhの都市もあれば、7,960kWhの都市もある

・1位の福井市の電力消費量は、最も低い52位の神戸市と比べると2.1倍

・電気代が高い福井市は、関西電力のデータよりも電気代が高くなることが予想される

◆オール電化の冬の電気代が平均よりも高い家庭の特徴6つ

1.寒冷地など地理的に不利なエリアに住んでいる

2. 広すぎる家や耐熱性能が悪い家に住んでいる

3. 電力消費量が多い機器・設備を使っている

4. 家族の生活時間帯にばらつきがある

5. 非効率な電気の使い方をしている

6. 最適ではない電気料金プランを契約している

◆オール電化家庭の冬の電気代を安くする方法

方法1:断熱性能を上げて暖房費を節約する(断熱フィルム・二重窓など)

方法2:電気毛布などの電気代が安いアイテムを有効活用する

方法3:エコキュートを最大限活用する

方法4:既存の機器を省エネモデルに替える

方法5:安い時間帯に電力を使うように心がける

方法6:電力会社やプランを比較して切り替える

電気料金プランを変える際には、30分ごとに電気代の単価が変わるリボンエナジーもおすすめです。簡単に料金シミュレーションができるので、まずは試してみてください。

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執筆者
raiLamp
Ribbon Blog 編集部
「Ribbon Blog」は「電気の気になるをサクッと解決」をコンセプトに、株式会社リボンエナジーが運営する公式メディアです。 電気代の節約術をはじめ、家庭で役立つ電気の情報をお届けしています。