一戸建て・オール電化の光熱費は安い?地域ごとにガス併用と比較

「一戸建ての光熱費、安いのはオール電化かな?」
「ガス併用と比べて、オール電化の場合の光熱費はどれくらい安くなるかな?」
一戸建てを建てるタイミングで、「どうせなら光熱費のかからない家にしたい」「オール電化にしたいけど光熱費が不安」という思いを抱えている方は多いことでしょう。
インターネットで検索すると、「オール電化にすると安くなる」という情報もあれば、「ガス併用の方が安い」と書いているサイトもあり、かえって迷ってしまう方もいるかもしれません。
実は、光熱費は住んでいる地域や使い方次第で変わるため、「オール電化にすれば光熱費が安くなるかどうか」は人によって異なります。

さらに今は、太陽光発電の設置支援や蓄電池の補助金制度が整いつつあり、オール電化住宅への追い風が強まっているタイミングでもあります。
新築の設計段階から「電気だけで暮らす家」にしておくことで、将来的にもランニングコストを抑えやすくなる可能性があるのです。
この記事では、オール電化とガス併用、それぞれの光熱費の違いや、地域ごとの特徴を丁寧に解説します。
また、単純な光熱費だけでなく、オール電化ならではのメリットや、導入時の注意点もご紹介しますので、後悔しない選択をしたい方はぜひ最後までご覧ください。
注意事項 この記事の内容は、あくまで地域の傾向を紹介しているものであり、実際の光熱費がどうなるかは、料金プランや電気の使い方、家の断熱性能などさまざまな要因によって異なります。 |
- 1. オール電化の一戸建ての光熱費は月1.5万円〜2万円程度(北海道は5万円超)
- 1-1. 関西のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.5万円程度
- 1-2. 北海道のオール電化の一戸建ての光熱費は月5.7万円程度
- 1-3. 東北のオール電化の一戸建ての光熱費は月2万円程度
- 1-4. 関東の一戸建ての光熱費は月2万〜2.2万円程度
- 1-5. 中部のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.6万〜2万円程
- 1-6. 北陸のオール電化の一戸建ての光熱費は月22,100円程度
- 1-7. 四国のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.7万〜1.9万円程度
- 1-8. 中国のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.8万円程度
- 1-9. 九州のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.7万円程度
- 1-10. 沖縄のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.6万円程度
- 2. ガス併用住宅の光熱費は月平均1.5万円〜2.2万円程度
- 3. 【地域別】一戸建てをオール電化にすると光熱費が安くなるかどうか比較
- 3-1. 北海道の一戸建て:オール電化にすると逆に光熱費が高くなりそう【✕】
- 3-2. 東北の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
- 3-3. 関東の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
- 3-4. 北陸の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
- 3-5. 中部の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
- 3-6. 関西の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
- 3-7. 中国の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
- 3-8. 四国の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
- 3-9. 九州の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
- 3-10. 沖縄の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
- 4. 光熱費削減だけでないオール電化のメリット
- 4-1. オール電化のメリット1:光熱費が安くなる可能性がある(エリアによる)
- 4-2. オール電化のメリット2:ガスを引かなくて済む
- 4-3. オール電化のメリット3:火を使わないため火災リスクが低くて安全
- 4-4. オール電化のメリット4:太陽光発電・蓄電池と組み合わせれば停電時も安心
- 5. オール電化の一戸建ての光熱費を安くするポイント
- 5-1. ポイント1:家の断熱性能にこだわる
- 5-2. ポイント2:できるだけ省エネ性能の高い設備・家電を選ぶ
- 5-3. ポイント3:太陽光発電・蓄電池を最大限活用する
- 5-4. ポイント4:生活リズムに合った電気料金プランを選ぶ
- 6. 安い時間帯をチェックして賢く節約するならリボンエナジー
- 7. まとめ
オール電化の一戸建ての光熱費は月1.5万円〜2万円程度(北海道は5万円超)

オール電化家庭に限定した光熱費の調査結果はあまり公表されておらず、参考にできるのが関西電力のデータのみとなります。そのため、関西電力エリアの光熱費(月15,311円)をベースにして解説していきます。
※ここではオール電化でまかなう光熱費について解説していくため、以下の光熱費には「水道代」は含みません。
【エリア別・オール電化の一戸建ての光熱費(目安)】
エリア | 月間の光熱費 | 備考・算出の根拠 |
|---|---|---|
関西 | 15,311円/月 | 関西電力の会員データをもとにした平均 |
北海道 | 約56,667円/月 | 北海道ガスのシミュレーション結果(一例) |
東北 | 20,000円/月 | 東北電力のシミュレーション結果(一例) |
関東 | 20,000円〜22,000円/月 | 関西電力の1.5倍と仮定した場合の推測値 |
中部 | 16,000円〜20,000円/月 | 関西電力と同程度または少し高いとした場合の推測値 |
北陸 | 22,100円/月 | 北陸電力のシミュレーション結果(一例) |
四国 | 17,000円〜19,000円/月 | 関西電力より少し高いとした場合の推測値 |
中国 | 1.8万円/月 | 中国電力のシミュレーション結果(一例) |
九州 | 17,237円/月 | 九州電力のシミュレーション結果(一例) |
沖縄 | 16,083円/月 | 沖縄電力のシミュレーション結果(一例) |
それぞれ、どのように算出したかを含めて解説していくので、お住まいのエリアの情報をチェックしてみてください。
関西のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.5万円程度
関西電力の調査結果によると、関西電力エリアにおけるオール電化の一戸建ての光熱費は月額15,311円です。集合住宅と比べると3,000円程度高くなっていることがわかります。
【オール電化住宅光熱費平均額】
世帯人数別 | 1人暮らし | 10,777円 |
|---|---|---|
2人家族 | 13,406円 | |
3人家族 | 14,835円 | |
4人家族以上 | 16,533円 | |
住居形態別 | 一戸建て | 15,311円 |
集合住宅 | 12,123円 |
以下、関西電力による注釈 ※当社オール電化メニューをご利用中の「はぴeみる電」会員さまデータ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)より算出した平均使用量をもとに、「はぴeタイムR」の料金単価を適用して算出しています。燃料費調整額は含みません。 ※サンプル数:1人暮らし4,908、2人家族24,100、3人家族26,163、4人家族以上55,311、一戸建て304,954、集合住宅35,716 |
しかしながら、このデータをそのまま全国的な値と解釈してしまうのは危険です。この15,311円という数字はあくまで「関西エリアの条件下での参考値」であって、他の地域ではそのまま当てはまりにくいからです。
関西電力エリアは、「電気料金の単価そのものが他エリアより安め」ということと、「気候が穏やかで、冷房や暖房がそれほど必要ない」という理由により、他地域より電気代が安く抑えられるエリアです。
オール電化の光熱費を考えるときは、「自分が住む地域の電力会社の料金体系」や「冷暖房の使用状況」を踏まえて、個別にシミュレーションすることが大切です。
北海道のオール電化の一戸建ての光熱費は月5.7万円程度
冬の寒さが厳しい北海道では、オール電化の設備だけでは冬を越すのが難しいケースがあります。ガス併用やオールガスを選んだほうが光熱費が安くなるケースも多いのです。
北海道ガス(KITAGAS)のシミュレーションでは、全てをオール電化機器でまかなう場合には、年間光熱費が68万円かかると試算されています。月間になおすと約5.7万円(約56,667円)です。
【試算条件】 (使用機器)電気温水器、電気ボイラー、IHクッキングヒーター (料金)電気(給湯・厨房):北海道電力(株)ドリーム8(9~10kVA)、電気(暖房):北海道電力(株)ホットタイム22ロング(9~10kVA) ※北海道ガス(株)のガス料金は、2025年2月時点の原料費調整額を含みます。 ※北海道ガス(株)と北海道電力(株)の電気料金は、2025年2月時点の料金に基づき算出しています。両社の電気料金について、2025年2月時点の燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を含みます。 ※灯油価格は、130.65円/ℓ (札幌市による「石油製品小売価格調査」多量配達1ℓ当たりの灯油平均価格、2025年2月10日調査より) ※設備費用・工事費用は含みません。 ※本試算は標準的な家庭をモデル(北海道ガス(株)調べ)としており、実際のコストやエネルギー消費量等はお客さまのライフスタイルや建築条件等によって変動することをご了承ください。 |
北海道では電気料金単価が高いこともあり、オール電化を選ぶとかなり電気代が高くなります。
東北のオール電化の一戸建ての光熱費は月2万円程度
東北電力エリアでのオール電化の一戸建ての光熱費は、月額2万円程度が目安となります。
これは東北電力が試算した数値であり、電気料金の内訳は、給湯が6,300円(32%)、暖房が4,600円(23%)と全体の半数を占め、照明などの電灯・一般家電4,500円(23%)、調理2,200円(11%)、換気1,400円(7%)となっています。
【試算条件】 ○地域:仙台市 ○建物条件/戸建住宅(延床面積 120㎡、UA値0.87W/㎡・K) ○C値2.0C㎡/㎡ ○第一種換気方式 ○暖房運転条件/暖房面積81.86㎡×24時間暖房、運転期間/1~6月、10~12月 ○冷房運転条件/冷房面積59.62㎡×8時間冷房、運転期間/5~9月 ○家族数 4人 ○日中の在宅なし ○電化機器/エコキュート(給湯)、エアコン(暖冷房)、IHクッキングヒーター(厨房) ○料金プラン/よりそう+スマートタイム 10kVA ○料金単価/平日昼間36.86円、平日夜間・休日夜間29.86円 ※ 基本料金は含まず ○燃料費調整額/▲6.95/kWh(2024年7月分) ○再生可能エネルギー発電促進賦課金:3.49円/kWh(2024年度単価) ○東北電力オール電化ランニングコストシミュレーションプログラムによる試算 |
関東の一戸建ての光熱費は月2万〜2.2万円程度
関東(東京電力エリア)でのオール電化の一戸建ての光熱費は、こちらは根拠は存在しませんが、だいたい月額2万円〜2.2万円程度になるのではないかと考えられます。
関西電力が公表している一戸建てのオール電化家庭の光熱費は月15,311円ですが、これよりも東京電力エリアは1.5倍ほど高くなる可能性が高いといえます。
なぜならば、東京電力エリアは、関西電力エリアよりもかなり電気料金単価が高いからです。
【オール電化向けプランの電気料金単価の比較】
夜間の料金単価 | 日中の料金単価 | |
|---|---|---|
東京電力 「スマートライフS」 | 深夜27.86/kWh (午前1時〜午前6時の時間帯) | 日中35.76円/kWh (午前6時〜翌午前1時) |
関西電力 「はぴeタイムR」 | 夜間15.37円/kWh (毎日23時〜翌日午前7時) | 22.80円/kWh(リビングタイム) 28.87円/kWh(夏季デイタイム) 26.24円/kWh(その他季デイタイム) |
東京電力の単価は 関西電力の約1.8倍 | 東京電力の単価は 関西電力の約1.2倍〜1.6倍 |
関西エリアも関東エリアもそれほど年間の電力消費量には差がないと考えられるため、同じ電力消費量の場合、電気料金単価の違いが電気代に現れます。
中部のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.6万〜2万円程
中部電力エリア(新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県)のオール電化の一戸建ての光熱費は、月額1.6万〜2万円程度が目安となります。
中部電力エリアは関西電力エリアと同様に、電気料金単価は低めです。しかしながら、エリアによっては冬の寒さが厳しいエリアもあり、関西電力の光熱費(月15,311円)より高くなるケースが多いといえるでしょう。
北陸のオール電化の一戸建ての光熱費は月22,100円程度
北陸電力エリア(富山県・石川県・福井県の一部・岐阜県の一部)のオール電化の一戸建ての光熱費は、月額22,100円程度が目安となります。
これは北陸電力が試算した数値であり、契約容量10kVA、使用電力量合計700kWh/月の家庭での算出結果です。
【試算条件】 ・オール電化住宅の電気料金は、くつろぎナイト12 基本料金 契約容量10kVA、使用電力量合計700kWh/月(昼間〔夏季またはその他季〕193kWh/月、ウィークエンド103kWh/月、夜間404kWh/月)で算定。 ・[給湯]エコキュート150kWh/月、[調理]50kWh/月(IHクッキングヒーター3口の使用量)、[一般電灯]500kWh/月にて算定。 ・エネルギー消費効率は、[給湯]エコキュート300%、ガス給湯機(潜熱回収型)95%(メーカーカタログ)、 [調理]IHクッキングヒーター90%、ガスコンロ57%(メーカーカタログ)。 ・電気料金には、2024年10月〜12月の平均燃料価格による燃料費調整額、2024年5月以降の再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価で算定。 ・上記の光熱費に機器購入費および工事費は含んでおりません。 |
北陸地方は全国的に見ても電力消費量がかなり多いエリアです。家が広く、暖房費がかさむというのが大きな原因となっています。
四国のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.7万〜1.9万円程度
四国電力エリアでのオール電化の一戸建ての光熱費は、明確なデータはないのですが、月額1.7万円〜1.9万円程度が目安となります。
関西電力が公表している一戸建てのオール電化家庭の光熱費は月15,311円ですが、四国電力の電気料金単価は関西電力よりも高いため、関西電力の公表値よりも高くなることが予測できます。
中国のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.8万円程度
中国電力エリア(岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県と隣接県の一部)のオール電化の一戸建ての光熱費は、月額1.8万円程度が目安となります。
これは中国電力が試算した数値であり、電気使用量の内訳が、エコキュート:129kWh、IHクッキングヒーター:38kWh、一般電灯:387kWhの家庭での算出結果です。
【試算条件】 ・オール電化住宅設備:エコキュート(370リットルクラス)、IHクッキングヒーター(3口) ・機器効率:エコキュート:350%、エコジョーズ:95%、IHクッキングヒーター:90%、ガスコンロ:55% ・オール電化住宅の電気使用量の内訳(月):エコキュート:129kWh、IHクッキングヒーター:38kWh、一般電灯:387kWh ・オール電化住宅の電気料金は、中国電力「電気サービス約款(2025年4月1日実施)」の料金表「電化Styleコース(2024年4月1日実施)」にて算定。都市ガス併用住宅の電気料金は、中国電力「電気サービス約款(2025年4月1日実施)」の料金表「スマートコース(2024年4月1日実施)」にて算定。燃料費等調整額(2025年4月分単価を2025年4月分~2026年3月分料金に適用)、再生可能エネルギー発電促進賦課金(2024年度単価を2025年4月分、2025年度単価を2025年5月~2026年3月分料金に適用)および消費税等相当額を含みます。 ・原料費調整額(2025年4月分単価を2025年4月分〜2026年3月分料金に適用)および消費税等相当額を含みます。 ・電気料金と都市ガス料金には、政府による「電気・ガス料金支援」の値引き額(2025年4月分)を含みます。 ・オール電化住宅と都市ガス併用住宅のひと月あたりの光熱費とメリット額は、2025年4月分〜2026年3月分の光熱費とメリット額を平均したものです。 ・オール電化住宅と都市ガス併用住宅の年間メリット額は、2025年4月分〜2026年3月分のひと月あたりのメリット額を合計したものです。 ・端数処理の都合上、光熱費の差額とメリット額が合わない場合があります。 ・試算結果には、初期費用、機器本体の買替費用およびメンテナンス費用は含みません。 |
中国地方は温暖な気候であり暖房需要がそこまでありませんが、電気料金単価が関西エリアと比べると高いため、関西エリアよりも光熱費は高くなる傾向がありそうです。
九州のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.7万円程度
九州電力エリア(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、一部を除く鹿児島県)のオール電化の一戸建ての光熱費は、月額1.7万円程度(月17,237円)が目安となります。
これは九州電力が試算した数値であり、「電化でナイト・セレクト」を契約している4人家族で、給湯にエコキュート、キッチンではIHクッキングヒーターを使用した場合を想定した計算結果です。
【モデルケース:4人家族の場合】 <電気 ・ガス併用>給湯:高効率ガス給湯器(エコジョーズ)、キッチン:ガスコンロ <オール電化>給湯:エコキュート、キッチン:IHクッキングヒーター ※一般電灯の使用量:420kWh/月、給湯負荷:18GJ/年の月平均、調理負荷:2GJ/年の月平均 ※光熱費のみの比較であり、初期費用及び機器本体の買替費用は別途必要となります。 ※この内容は、あくまでも試算条件に基づいたものであり、実際の光熱費は、現在ご契約の料金プラン・地域・機器効率・使用状況等によって異なります。 ※電化でナイト・セレクトには燃料費調整の上限がないため、燃料価格が高騰している場合などは、現在ご契約の料金プランによっては割高となる可能性があります。 |
九州は、太陽光発電が普及していることや原子力発電の割合が高いことにより、電気料金単価が安いエリアです。そのため、夏の暑さや、意外に寒い冬の厳しさを加味しても、オール電化にした場合の光熱費はそれほどかからないと考えられます。
沖縄のオール電化の一戸建ての光熱費は月1.6万円程度
沖縄電力エリア(沖縄本島+離島)のオール電化の一戸建ての光熱費は、月額1.6万円程度(月16,083円)が目安となります。
これは沖縄電力が試算した数値であり、沖縄電力の「Eeホームフラット」Eeプラン(全電化割引)適用した4人家族で、給湯にエコキュート、調理にIHクッキングヒーターを使用した場合の計算結果です。
【試算条件】 ◎2024年6月時点の特定小売供給約款、受給契約条件に基づく試算額となります。 ◎再エネ賦課金を含んでおります。 ◎国や県事業による電気・ガス料金の軽減や燃料費等調整額は含んでおりません。 【試算条件】■電気代:16,000円/月 ガス代:8,000円/月 ■居住地域:浦添市■4人家族 ■契約内容:Eeホームフラット、Eeプラン (全電化割引) 適用 ■機器情報:(導入前)給湯:プロパンガス 調理:プロパンガス(導入後)給湯:エコキュート 370L 調理:IHクッキングヒーター |
出典:沖縄電力「オール電化」
沖縄県は他のエリアと比べて電気料金単価は高いですが、年間を通して暖かいため冬のエネルギー使用量が少なく、オール電化の光熱費もそれほど高くならないと考えられます。
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ガス併用住宅の光熱費は月平均1.5万円〜2.2万円程度

1章では、オール電化にした場合の光熱費(調理・給湯・暖房・家電など)がいくらになるかを解説しました。ここからは、「ガス併用にした場合はどうなるか」を総務省統計局の家計調査を参考にして見ていきましょう。
2024年の家計調査・家計収支編(二人以上の世帯)を参考に、エリア別の光熱費をまとめました。なお、家計調査の光熱費には水道代も入っているため、水道代を除いた光熱費を算出して、1章と条件をあわせました。
光熱費の年間合計 | 水道代の年間合計 | 水道代を除いた 光熱費の年間合計 | 月間の光熱費 (水道代を除いた金額) | |
|---|---|---|---|---|
北海道 | 349,832円 | 58,517円 | 291,315円 | 約24,276円 |
東北 | 345,657円 | 79,168円 | 266,489円 | 約22,207円 |
関東 | 275,671円 | 62,022円 | 213,649円 | 約17,804円 |
北陸 | 336,221円 | 71,152円 | 265,069円 | 約22,089円 |
東海 | 270,851円 | 57,964円 | 212,887円 | 約17,741円 |
近畿 | 256,836円 | 58,639円 | 198,197円 | 約16,516円 |
中国 | 285,789円 | 64,518円 | 221,271円 | 約18,439円 |
四国 | 253,817円 | 47,486円 | 206,331円 | 約17,194円 |
九州 | 231,327円 | 53,924円 | 177,403円 | 約14,784円 |
沖縄 | 255,023円 | 49,673円 | 205,350円 | 約17,113円 |
※月間の光熱費(水道代を除いた金額)は、小数点以下を四捨五入しています。
ただし、こちらの光熱費は、ガス併用に特化したものではないことや、一戸建てに特化したデータではない(集合住宅に住んでいる方も含まれる)ため、あくまで一般的な数値と理解してください。
【地域別】一戸建てをオール電化にすると光熱費が安くなるかどうか比較

ここからは、一戸建てをオール電化にすると光熱費が安くなる地域と高くなる地域について解説していきます。
ここまで見てきたように、地域によって平均的な光熱費が異なるため、一戸建ての光熱費が安くなるかどうかは地域によります。あくまで目安ですが、地域別に、オール電化にすると光熱費が安くなるか高くなるかを見ていきましょう。
【地域別】一戸建てをオール電化にすると光熱費が安くなるかどうかまとめ ・【✕】オール電化にすると、逆に光熱費が高くなりそうな地域:北海道 ・【△】オール電化にしても、光熱費が安くならなそうな地域:東北・関東・中部・四国 ・【◯】オール電化にすると、光熱費が安くなりそうな地域:北陸・関西・中国・九州・沖縄 |
北海道の一戸建て:オール電化にすると逆に光熱費が高くなりそう【✕】
北海道では、エリアにもよりますがオール電化の設備だけでは冬を越すのが難しいケースがあります。ガス併用やオールガスを選んだほうが光熱費が安くなるケースが多いといえます。
北海道ガス(KITAGAS)のシミュレーションでは、全てをオール電化機器でまかなう場合には、年間光熱費が68万円かかる一方で、電気とガスを北海道ガスに変えてコレモ+エコジョーズを使った場合には年間32万円で済むという試算を載せています。
【オール電化、電気+灯油、電気+都市ガスの比較】
オール電化 | 年間68万円(月あたり約56,667円) |
電気(北海道電力)+灯油 | 年間45万円(月あたり37,500円) |
電気(北海道ガス)+都市ガス(北海道ガス) | 年間32万円(月あたり約26,667円) |
出典:北海道ガス
あくまで試算ですが、このケースでは年間で30万円以上も違いが現れており、北海道エリアではオール電化よりもガス併用のほうが光熱費を抑えられる可能性が高いといえるでしょう。
東北の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
東北エリアの一戸建ての場合は、オール電化にした場合とガス併用にした場合で、「こちらのほうが安くなる!」という明確なシミュレーション結果は見つかりませんでした。
そのため、オール電化にした場合とガス併用にした場合の光熱費は、それほど変わらないと考えて良さそうです。
【東北エリアのオール電化家庭と一般家庭の光熱費比較】
オール電化にした場合 | 月額2万円程度 |
家計調査での東北エリアの光熱費平均 | 月額約2.2万円(水道代を除いた光熱費) |
関東の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
関東(東京電力エリア)の一戸建ての場合も、オール電化にした場合とガス併用にした場合で、「こちらのほうが安くなる!」という明確なシミュレーション結果は見つかりませんでした。
そのため、オール電化にした場合とガス併用にした場合の光熱費は、「かなりの差が出る」レベルでは変わらず、それほど変わらないと考えて良さそうです。
また、東京電力エリアの電気料金単価は他地域と比べて高めなので、すべてを電気でまかなおうとするとガス併用よりも高くなるケースもありえます。
北陸の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
北陸エリアでは、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが光熱費が抑えられる可能性があります。
北陸電力のシミュレーションでは、電気・ガス併用住宅の場合は月額約28,200円ですが、オール電化住宅だと月額22,100円になり、月6,100円オトクになるというシミュレーションを掲載しています。
【北陸エリアのガス併用住宅とオール電化住宅の比較】
電気・ガス併用住宅 | 約28,200円/月 |
オール電化住宅 | 約22,100円/月 |
【試算条件】 オール電化住宅の電気料金は、くつろぎナイト12 基本料金 契約容量10kVA、使用電力量合計700kWh/月(昼間〔夏季またはその他季〕193kWh/月、ウィークエンド103kWh/月、夜間404kWh/月)で算定。 電気・ガス併用住宅の電気料金は、[一般電灯]従量電灯B 契約電流 50A、使用電力量500kWh/月で算定。 [給湯]エコキュート150kWh/月、[調理]50kWh/月(IHクッキングヒーター3口の使用量)、[一般電灯]500kWh/月にて算定。 エネルギー消費効率は、[給湯]エコキュート300%、ガス給湯機(潜熱回収型)95%(メーカーカタログ)、 [調理]IHクッキングヒーター90%、ガスコンロ57%(メーカーカタログ)。 電気料金には、2024年10月〜12月の平均燃料価格による燃料費調整額、2024年5月以降の再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価で算定。 都市ガス料金は、 2025年3月時点の北陸6社の原料費調整額を含む供給約款料金単価で算定した平均値。ただし、電気料金および都市ガス料金ともに国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による負担軽減額は含んでおりません。 都市ガスの使用量は、各熱源の発熱量とエネルギー消費効率で使用電力量を熱量換算して算定。 上記の光熱費に機器購入費および工事費は含んでおりません。 |
ただし、上記試算は、あくまでも試算条件に基づいたものであり、実際の電気料金は、地域、機器効率、使用時間帯等によって電気・ガス併用住宅の光熱費と比べ、メリット額が減少することがあります。
中部の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
中部電力エリアの一戸建ての場合は、オール電化にした場合とガス併用にした場合で、「こちらのほうが安くなる!」という明確なシミュレーション結果は見つかりませんでした。
そのため、オール電化にした場合とガス併用にした場合の光熱費は、「かなりの差が出る」レベルでは変わらず、それほど変わらないと考えて良いでしょう。
2024年の家計調査・家計収支編(二人以上の世帯)によると、一般的な東海エリアの月間の光熱費は約17,741円です(水道代を除いた金額)。
一方で、オール電化のほうはデータはないものの、中部電力の電気料金単価は関西電力より少し高い程度なので、関西電力のオール電化住宅の光熱費(月15,311円)より少し高めになると推測できます。
【中部エリアのガス併用住宅とオール電化住宅の比較】
電気・ガス併用住宅 | 月17,741円(水道代を除いた金額) |
オール電化住宅 | 月1.6万円〜2万円程度と推測 |
関西の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
関西エリアでは、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが光熱費が抑えられる可能性があります。
関西電力のシミュレーションでは、戸建4LDKに住む4人家族のケースで、都市ガス併用の場合は年間約265,500円ですが、関西電力のオール電化向けプラン「はぴeタイムR」にしてエコキュートとIHクッキングヒーターを導入した場合には合わせて約194,900円になるというシミュレーションを掲載しています。
このケースの場合、1年間の光熱費が約70,600円安くなる計算です。
【関西エリアのガス併用住宅とオール電化住宅の比較】
都市電気ガス併用住宅 (大阪ガス+従量電灯A) | 年間265,500円 |
オール電化住宅 (関西電力はぴeタイムR) | 年間194,900円(電化割引5%なども含む) |
【試算条件】 ※1 メリット額は、燃料費調整額(電気)・原料費調整額(ガス)を含まず、再生可能エネルギー発電促進賦課金(電気)を含みます。また、電気・ガスともに契約メニューによって燃料費調整額・原料費調整額の単価および上限の有無が異なります。実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況のほか、燃料費調整額・原料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金により変動し、これらの増額により、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性もあります。電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。 ※2 エコキュート等の電気給湯機を設置した上で、「はぴeタイムR」にご加入いただいたお客さまが、据え付けて使用する電磁誘導加熱調理器等のクッキングヒーターを設置いただき、電化割引の適用を希望され、当社との協議が整った場合は、電化割引を適用し、電気料金から割引対象額(基本料金と電力量料金(燃料費調整額は含みません)の合計額)の5%を割引いたします。 ※3 「はぴeポイント」に会員登録のうえ、毎月「はぴeみる電」で電気・ガス料金をご確認いただくことがポイント付与の条件となります。 ※当社試算に基づいたもので、実際の光熱費は各ご家庭の使用状況によって異なります。別途、機器購入費用、工事費用が必要です。 ※その他の試算条件はサイトをご確認ください。 |
関西電力はもともと他エリアと比べて電気料金単価が低水準のエリアなので、オール電化にした際の恩恵が大きいと考えられます。
中国の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
中国地方も、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが光熱費が抑えられる可能性が高いでしょう。
中国電力のシミュレーションでは、ガス併用住宅の場合には月額約24,200円の光熱費が、オール電化住宅だと約18,000円になるシミュレーションを掲載しています。月々約6,200円オトクになる計算です。
【中国電力によるガス併用住宅とオール電化住宅の比較】
ガス併用住宅 電気料金(スマートコース)+ガス料金 | 月額約24,200円 |
オール電化住宅 (電化Styleコース) | 月額約18,000円 |
【試算条件】 ・オール電化住宅設備:エコキュート(370リットルクラス)、IHクッキングヒーター(3口) ・ガス併用住宅設置設備:エコジョーズ(24号)、ガスコンロ(3口) ・機器効率:エコキュート:350%、エコジョーズ:95%、IHクッキングヒーター:90%、ガスコンロ:55% ・オール電化住宅の電気使用量の内訳(月):エコキュート:129kWh、IHクッキングヒーター:38kWh、一般電灯:387kWh ・ガス併用住宅の電気および都市ガス使用量の内訳(月):一般電灯:387kWh、エコジョーズ:38㎥、ガスコンロ:5㎥ ・オール電化住宅の電気料金は、中国電力「電気サービス約款(2025年4月1日実施)」の料金表「電化Styleコース(2024年4月1日実施)」にて算定。都市ガス併用住宅の電気料金は、中国電力「電気サービス約款(2025年4月1日実施)」の料金表「スマートコース(2024年4月1日実施)」にて算定。燃料費等調整額(2025年4月分単価を2025年4月分~2026年3月分料金に適用)、再生可能エネルギー発電促進賦課金(2024年度単価を2025年4月分、2025年度単価を2025年5月~2026年3月分料金に適用)および消費税等相当額を含みます。 ・都市ガス料金は、広島ガス「一般ガス供給約款(2023年11月18日実施)」の料金表Cにて算定。原料費調整額(2025年4月分単価を2025年4月分〜2026年3月分料金に適用)および消費税等相当額を含みます。 ・電気料金と都市ガス料金には、政府による「電気・ガス料金支援」の値引き額(2025年4月分)を含みます。 ・オール電化住宅と都市ガス併用住宅のひと月あたりの光熱費とメリット額は、2025年4月分〜2026年3月分の光熱費とメリット額を平均したものです。 ・オール電化住宅と都市ガス併用住宅の年間メリット額は、2025年4月分〜2026年3月分のひと月あたりのメリット額を合計したものです。 ・端数処理の都合上、光熱費の差額とメリット額が合わない場合があります。 ・試算結果には、初期費用、機器本体の買替費用およびメンテナンス費用は含みません。 |
四国の一戸建て:オール電化にしても光熱費は安くならなそう【△】
四国電力のオール電化向けプランを見ても、明確に「オール電化にすると光熱費が安くなる」という打ち出し方はしていないため、オール電化でもガス併用でもそれほど光熱費に違いは現れないことが予測できます。
四国エリアの電気料金単価は他地域と比べて高めなので、すべてを電気でまかなおうとするとガス併用よりも高くなるケースもあるので注意しましょう。
九州の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
九州エリアでは、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが光熱費が抑えられる可能性が高いといえます。
九州電力のシミュレーションでは、電気・ガス併用住宅の場合には月額約23,892円(電気13,259円+ガス10,633円)の光熱費が、オール電化住宅だと月額17,238円になるシミュレーションを掲載しています(4人家族の場合)。
年間にすると、オール電化にしたほうが約7.9万円もオトクになる計算です。
【九州電力によるガス併用住宅とオール電化住宅の比較】
電気・ガス併用住宅 | 月額約23,892円 (電気13,259円+ガス10,633円) |
オール電化住宅 | 月額17,238円 |
【試算条件】 <電気 ・ガス併用>給湯:高効率ガス給湯器(エコジョーズ)、キッチン:ガスコンロ <オール電化>給湯:エコキュート、キッチン:IHクッキングヒーター ※一般電灯の使用量:420kWh/月、給湯負荷:18GJ/年の月平均、調理負荷:2GJ/年の月平均 ※光熱費のみの比較であり、初期費用及び機器本体の買替費用は別途必要となります。 ※この内容は、あくまでも試算条件に基づいたものであり、実際の光熱費は、現在ご契約の料金プラン・地域・機器効率・使用状況等によって異なります。 ※電化でナイト・セレクトには燃料費調整の上限がないため、燃料価格が高騰している場合などは、現在ご契約の料金プランによっては割高となる可能性があります。 |
九州エリアでは、太陽光発電が普及していることや原子力発電の割合が高いことにより、電気料金単価が安いエリアです。九州の新規戸建住宅の約70%がオール電化を採用(※)していることもあり、オール電化が浸透しているといえるでしょう。
※2019年度~2023年度平均の九州電力のご契約における新築戸建て住宅のオール電化採用率
沖縄の一戸建て:オール電化にすると光熱費が安くなりそう【◯】
沖縄では、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが光熱費が抑えられる可能性が高いといえます。
沖縄電力のシミュレーションでは、電気代が月16,000円+ガス代が月8,000円の浦添市の4人家族が、エコキュートとIHクッキングヒーターを導入して「Eeホームフラット」Eeプラン(全電化割引)を適用した場合、年間で約95,000円お得になるというシミュレーションを掲載しています。
【試算条件】 ◎2024年6月時点の特定小売供給約款、受給契約条件に基づく試算額となります。 ◎再エネ賦課金を含んでおります。 ◎国や県事業による電気・ガス料金の軽減や燃料費等調整額は含んでおりません。 【試算条件】■電気代:16,000円/月 ガス代:8,000円/月 ■居住地域:浦添市■4人家族 ■契約内容:Eeホームフラット、Eeプラン (全電化割引) 適用 ■機器情報:(導入前)給湯:プロパンガス 調理:プロパンガス(導入後)給湯:エコキュート 370L 調理:IHクッキングヒーター |
出典:沖縄電力「オール電化」
沖縄県は他のエリアと比べて電気料金単価は高いですが、年間を通して暖かいため冬のエネルギー使用量が少なく、オール電化の光熱費もそれほど高くならないと考えられます。
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光熱費削減だけでないオール電化のメリット

ここまで解説した通り、一戸建てをオール電化にしたときとガス併用にしたときの光熱費は、地域によって安くなるエリアもあればそれほど変わらないエリアもありそうです。
一戸建てを建てるときに「オール電化にするかどうか」を判断するためには、光熱費の安さだけでないメリットも知っておくのが良いでしょう。
ここからは、一戸建てをオール電化にした場合のメリットをあらためて解説していきます。
オール電化のメリット1:光熱費が安くなる可能性がある(エリアによる)
前述したとおり、エリアにもよりますが、ガス併用よりもオール電化を選ぶことで、光熱費を安く抑えられる可能性があります。
特に光熱費を安くできる可能性が高いのは、関西エリア・九州エリア・沖縄エリアです。ただし、適切なプランを選択して、電気代が安い時間に電気を使うなどの工夫は必要となります。
一方で、北海道や東北の場合には、オール電化にすると逆に光熱費が高くなることもあるので注意しましょう。
オール電化のメリット2:ガスを引かなくて済む
オール電化にすれば、ガスの配管工事やガス契約が不要になります。オール電化なら、給湯や調理、暖房までをすべて電気でまかなえるからです。
たとえば新築住宅であれば、ガス管の引き込みやガスメーターの設置工事が不要になり、その分の初期費用や維持費を削減できます。
また、都市ガスが通っていない地域では、プロパンガス(LPガス)を使用するかオール電化にするかの選択になります。プロパンガスは都市ガスに比べてコストが高い傾向にあるため、光熱費を抑える選択肢としてオール電化を検討する価値があるといえるでしょう。
オール電化のメリット3:火を使わないため火災リスクが低くて安全
オール電化住宅では火を使わないため、火災のリスクを大幅に減らすことができます。IHクッキングヒーターなどが電気によって加熱する仕組みになっているため、直火が発生しないからです。
たとえば小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭でも、ガスの消し忘れや引火の心配がなく、安心して生活することができるでしょう。
火災リスクの低さはオール電化ならではの大きな安心材料です。
オール電化のメリット4:太陽光発電・蓄電池と組み合わせれば停電時も安心
オール電化と太陽光発電・蓄電池を組み合わせれば、停電時でも最低限の電力を確保でき、生活を維持できるメリットがあります。
太陽光発電は、屋根に設置したパネルで太陽の光エネルギーを電気に変換する仕組みです。発電した電気は家庭内で使用できるほか、余った分は売電したり蓄電池に貯めたりできます。
蓄電池は、太陽光で発電した電気や、電力会社から購入した電気を貯めておくための装置です。停電などの非常時には、この蓄電池から電気を取り出して、照明・冷蔵庫・スマートフォンの充電など最低限の生活を維持することができます。
たとえば、日中は太陽光で電気をまかない、夜間は蓄電池にためた電気を使うことで、電力会社に頼らず電気をやりくりすることも可能です。
このように、災害や停電への備えとしても、オール電化+太陽光+蓄電池の組み合わせは非常に心強い選択肢といえます。
オール電化の一戸建ての光熱費を安くするポイント

ここまで解説したとおり、一戸建てをオール電化にした場合の光熱費の目安は、エリアによって異なります。光熱費を大幅に削減できる可能性が高いエリアもあれば、さほど変わらないエリアもあります。
しかしながら、光熱費の面をのぞいてもオール電化にするメリットがさまざまあるため、これから一戸建てを建てる方は前向きにオール電化を検討してみると良いでしょう。
最後に、オール電化の一戸建ての光熱費を安くするポイントを解説します。これから家を建てる方は、ぜひこれらを意識して家づくりを進めてみてください。
ポイント1:家の断熱性能にこだわる
一戸建ての光熱費を抑えたいならば、家の断熱性能にこだわることが非常に重要です。断熱性能の高い家では、光熱費を大幅に削減することができるからです。
家の断熱性が低いと、冷房時や暖房時に冷気や熱が屋根や外壁、窓などから逃げてしまい、光熱費がかさむ原因となります。

出典:「なるほど!省エネ住宅」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/common/001500203.pdf)
高断熱・高気密な家づくりをすることで、冷房効率や暖房効率を上げて、光熱費を削減できます。たとえば、断熱性の高い窓(複層ガラスや樹脂サッシ)や、断熱材をしっかり施工することで、冷暖房効率が格段に向上します。
家づくりの時点から建物の性能にこだわることで、住み始めてからの光熱費を長く抑えることができます。
ポイント2:できるだけ省エネ性能の高い設備・家電を選ぶ
オール電化の設備・家具を選ぶときには、なるべく省エネ性能の高い設備や家電を選ぶことが重要です。なぜならば、エコキュートやエアコン、冷蔵庫などの使用頻度が高い機器ほど、省エネ性能によって電気代に大きな差が出るからです。
たとえば、エコキュートの性能表示に「年間給湯保温効率」がありますが、年間給湯保温効率が3.6と4.2の製品を比較すると、年間の電気代に6,000円の差が生じるといわれています。10年で比較すると、トータルで6万円もの差が発生することになります。
年間給湯保温効率が目標基準値を超えている製品を選んだほうが、エコキュートの補助金制度の対象になりやすいため、できるだけこの性能が高い製品を選ぶようにしましょう。
同様に、エアコンや冷蔵庫なども省エネ性能の高いものを選ぶことで、光熱費を削減できます。最初の選択次第で長期的なランニングコストに差が出るため、省エネ家電はしっかり見極めて選びましょう。
ポイント3:太陽光発電・蓄電池を最大限活用する
オール電化の一戸建てを建てるときに太陽光発電システムと蓄電池も導入する方は、できるだけ効率性を上げて最大限活用できるように導入することが大切です。
売電単価が下がっている昨今では、自家消費率を高めることが重要です。自宅で発電した電気をそのまま使えば使うほど電力会社からの買電量を減らすことができ、光熱費の削減効果が大きくなります。
太陽光発電システムを設置する際には、事前に詳細なシミュレーションを行い、屋根の方角や傾斜角、周囲の影の影響などを考慮することで発電量を最大化できます。
また、蓄電池も必要な容量を見極めたうえで、昼間に貯めた電気を夜間に使う設定にすることで、自家消費率をさらに高めることが可能です。
さらに、エコキュートや食洗機などの電力消費の大きい家電を発電時間帯に集中して使うように調整する工夫も効果的です。
太陽光と蓄電池は「導入するだけ」で満足するのではなく、「どう使うか」まで考えることで、光熱費を削減する効果が高まります。
ポイント4:生活リズムに合った電気料金プランを選ぶ
生活リズムに合った電気料金プランを選ぶことも、光熱費を抑える上で非常に効果的です。
オール電化のプランといえば「夜間の電気料金単価が安いプラン」が有名ですが、最近ではそれほど深夜電力が安くないエリアもあるため、注意が必要です。

上記にまとめたとおり、中部電力・関西電力・九州電力の夜間の電気料金単価はまだ安いですが、それ以外のエリアでは「すごく安い!」とはいえない状況となっています。こうした「それほど夜間電力が安くないエリア」で、夜間に集中的に電気を使っても、それほど電気代は安くできない可能性があります。
そのため、こうしたエリアでは、「夜間の時間帯が安いプラン」ではなく、家庭の生活スタイルに合った電気料金プランを選んだほうが、光熱費を抑えられる可能性があるのです。
たとえば、在宅勤務や子育てで日中に家にいる時間が長い家庭なら「日中の単価が安いプラン」を選んだり、安い時間帯に合わせて行動を変えられる方なら「市場連動型プラン」を選んだりすると、電気代を効率的に節約できるでしょう。
「オール電化だから夜間が安いオール電化プラン」に入るのではなく、家族の過ごし方に合わせて料金プランを見直すだけでも、年間を通じて大きな節約効果が期待できます。
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安い時間帯をチェックして賢く節約するならリボンエナジー

これからオール電化を導入するご家庭で、電気を使う時間帯を自分で柔軟に調整できる方には、「リボンエナジー」のような市場連動型プランの活用も選択肢のひとつです。
市場連動型の電気料金プランとは、日本卸電力取引所の取引価格に応じて電気料金の単価が変わるプランです。30分ごとに電力の市場価格に応じて電気料金が決まるため、賢く使えば電気代を抑えることが可能です。
特にエコキュートやIHクッキングヒーターなど、使用時間をある程度コントロールできる機器との相性が良いといえます。

たとえばリボンエナジーの場合、マイページから30分ごとの変動単価を確認できます。電気代が安い時間帯にまとめて家電を稼働させるようにすれば、効率よくコストを抑えられます。

リボンエナジーの市場連動型プランは、基本料金や燃料費調整額が0円のため、「お支払いは使った分だけ」です。さらに、マイホーム割引やファミリー割引、ペット割引、オール電化割引、太陽光割引、蓄電池割引、EV割引があるため、該当する方は電気料金単価をさらに抑えることが可能です。
ただし、市場価格が高騰するタイミングでは逆に電気代が高くなるリスクもあるため、マイページなどで価格をチェックし、電気を使う時間帯を管理できる方ほど節約につながります。
このように、電気を使う時間帯を意識的にコントロールできる生活スタイルであれば、リボンエナジーのような市場連動型プランで節約効果が期待できます。必ず安くなるとは限らないことも理解した上で、自分に合ったプランかどうかを慎重に判断することが大切です。
実際どのくらい電気代が安くなるかを3ステップで簡単に確認できるので、気になる方はぜひ料金シミュレーションを試してみてください。
まとめ
この記事では、「オール電化・一戸建ての場合の光熱費」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
◆エリア別・オール電化の一戸建ての光熱費(目安)
- 関西:15,311円/月
- 北海道:約56,667円/月
- 東北:20,000円/月
- 関東:20,000円〜22,000円/月
- 中部:16,000円〜20,000円/月
- 北陸:22,100円/月
- 四国:17,000円〜19,000円/月
- 中国:1.8万円/月
- 九州:17,237円/月
- 沖縄:16,083円/月
◆【地域別】一戸建てをオール電化にすると光熱費が安くなるかどうかまとめ
- 【✕】オール電化にすると、逆に光熱費が高くなりそうな地域:北海道
- 【△】オール電化にしても、光熱費が安くならなそうな地域:東北・関東・中部・四国
- 【◯】オール電化にすると、光熱費が安くなりそうな地域:北陸・関西・中国・九州・沖縄
◆光熱費削減だけでないオール電化のメリット
- オール電化のメリット1:光熱費が安くなる可能性がある(エリアによる)
- オール電化のメリット2:ガスを引かなくて済む
- オール電化のメリット3:火を使わないため火災リスクが低くて安全
- オール電化のメリット4:太陽光発電・蓄電池と組み合わせれば停電時も安心
この記事で解説したように、一戸建てをオール電化にした場合に光熱費が安くなるケースもあれば安くならないケースもあります。住んでいる地域によって、安くなりやすい地域とそうでない地域があるので、まずは自分が住んでいるエリアの情報をしっかりとチェックしてみてください。
また、光熱費を抑えるためには、適切な電気料金プランを選ぶことも重要です。一戸建てを建てるタイミングでしっかりとプランも検討しましょう。





