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【実態調査】5人家族の電気代の平均額はいくら？

まずは統計データをもとに、5人世帯の電気代の平均的な実態を探っていきましょう。

1. 5人世帯の1ヶ月あたりの平均電気代14,373円
2. 5人家族の夏の電気代・冬の電気代は？月間推移グラフ
3. 5人家族の持家率は88.2%・平均畳数40.9畳

5人世帯の1ヶ月あたりの平均電気代14,373円

総務省の「家計調査年報（家計収支編）2023年」によると、2023年の世帯人数5人の家庭の1ヶ月あたりの電気代は、14,373円となっています。これは冒頭で触れたとおりです。

世帯人数	1ヶ月あたりの電気代
2人	10,940円
3人	12,811円
4人	13,532円
5人	14,373円
6人以上	18,941円
2人以上世帯の平均	12,265円

出典：e-Stat「家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表（2023年）」

上記のとおり、世帯人数別の推移を見てみると、世帯人数が増えるごとに電気代が増えていることがわかります。

5人家族の夏の電気代・冬の電気代は？月間推移グラフ

続いて、季節によって5人家族の電気代がどう変化するのか、見てみましょう。以下は冒頭でご紹介したグラフで、本記事執筆時点で公表されている最新データを用いた直近1年間の月間電気代の推移です。

【直近1年間の月間電気代の推移】

	電気代
2023年12月	11,474円
2024年1月	15,275円
2024年2月	16,791円
2024年3月	16,850円
2024年4月	15,040円
2024年5月	12,856円
2024年6月	11,371円
2024年7月	11,300円
2024年8月	14,632円
2024年9月	16,499円
2024年10月	14,591円
2024年11月	13,481円

出典：e-Stat「家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表（2023年）」

16,000円代を超えて電気代が高くなる月は、2月・3月・9月となっています。

ただし、これには電気料金の変動が影響している可能性があります。そこで、2021年〜2023年の3年間の月間電気代を平均したデータも見てみましょう。

【2021年〜2023年の5人世帯の電気代】

	2021 年	2022年	2023年
1月	13,723円	16,130円	21,453円
2月	16,150円	19,629円	23,032円
3月	15,983円	19,642円	20,804円
4月	13,308円	16,687円	15,864円
5月	11,729円	14,674円	13,225円
6月	10,368円	12,225円	10,301円
7月	9,229円	12,378円	9,639円
8月	11,114円	14,072円	11,591円
9 月	12,225円	15,663円	12,142円
10月	11,955円	15,845円	12,316円
11月	11,198円	13,451円	10,639円
12月	12,090円	15,285円	11,474円

出典：e-Stat「家計調査 / 家計収支編 / 二人以上の世帯 / 詳細結果表」2023年12月〜2024年11月

上記のとおり、1〜3月の冬季に電気代が高くなる傾向があることが確認できます。

5人家族の持家率は88.2%・平均畳数40.9畳

「この統計データの住居環境はどうなっている？戸建て？マンション？アパート？」

という点が気になる方もいるでしょう。

前出・家計調査（2023年）で調査対象となっている5人世帯の持家率は88.2%、持家の場合の平均畳数は40.9畳となっています。

出典：e-Stat「家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表（2023年）」

これは約67.5平方メートル（約20.5坪）に相当し、一般的な2LDKや3LDK程度の広さと考えられます。

参考：5人家族の光熱費・水道代の平均は27,100円

参考までに、5人世帯のガス代などを含めた光熱費および水道代の平均は、以下のとおりとなっています。

【5人世帯の光熱・水道代の平均】

電気代	14,373円
ガス代	5,131円
他の光熱	889円
上下水道料	6,706円
光熱・水道（合計）	27,100円

出典：e-Stat「家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表（2023年）」

ご家庭の光熱・水道代と照らし合わせてみると、いかがでしょうか。あくまで目安ではありますが、支出を見直すきっかけとしてご活用ください。

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電気代が高い5人家族の原因と対策

先ほど5人家族の平均電気代をご紹介しましたが、「我が家は平均より高い」と感じられた方もいるでしょう。

5人家族で電気代が平均以上になりやすい家庭には、共通点があります。ここでは、電気代が高くなる原因と対策を見ていきましょう。

・原因1：電気料金プランが5人家族に合っていない
・原因2：冷暖房代が高くなっている
・原因3：電気代が安い時間帯を有効活用できていない
・原因4：古い家電を使い続けている
・原因5：家事の重複や無駄が発生している
・原因6：家電のサイズや容量が5人家族に合っていない
・原因7：家族の節電意識に温度差がある

原因1：電気料金プランが5人家族に合っていない

電力会社の料金プランは多岐に渡り、最適なプランは世帯人数によって大きく変わります。

とくに5人家族という大人数世帯では、一般的なプランでは割高になることも多く、現在のプランが本当に5人家族にとって最適なのか、抜本的な見直しが必要です。

【電気料金プラン見直しのポイント】

・使用電力量の把握：
過去1年間の使用電力量を月別・時間帯別に集計し、5人家族特有の電力消費パターンを把握しましょう。
たとえば、家族全員が在宅する時間帯や1日のピークタイムを確認し、その時間帯の料金単価が高いプランは避けるなどの工夫が必要です。

・契約アンペア数の再検討：
5人家族の場合、多くの家電を同時に使う機会が多いため、契約アンペア数が小さいとブレーカーが落ちる原因になります。
しかし、必要以上に大きなアンペア数にすると基本料金が高くなるため、シミュレーションして最適なアンペア数を見極めましょう。基本料金が0円のプランを選ぶこともおすすめです。

・5人家族向け料金プランの検討：
大人数世帯向けの料金プランを提供する電力会社を探しましょう。
たとえば、電力使用量が多いほど割引率が高くなるプランや、世帯人数に応じた割引プランなどが候補です。

具体的な例を挙げると、リボンエナジーの「ファミリー割引」では、世帯人数に応じて電気料金の単価が割引になります。

このように、「5人家族だからこそ、電気代が安くなる」という電力会社をうまく活用することが大切です。

また、リボンエナジーは基本料金や燃料費調整額も0円で、契約アンペア数が大きくなりがちな5人家族にとってメリットがあります。

電気代を安くするためには、家族構成やライフスタイルにマッチした電力会社の選定が、非常に重要です。まずは料金シミュレーションを試してみましょう。

原因2：冷暖房代が高くなっている

冬季および夏季は、5人家族全員が快適に過ごせる室温を維持するために、冷暖房費が家計を大きく圧迫します。各人の生活動線に合わせた効率的な冷暖房が重要です。

【冷暖房費節約のための工夫】

・室温の「見える化」と「家族ルール化」：
各部屋に温湿度計を設置し、家族全員が暖房の設定温度を意識できるようにしましょう。「リビングは20℃、寝室は就寝1時間前に20℃でタイマー設定」といったように具体的に家族会議で決め、ルール化する事が効果的です。

・高機能エアコンへの買い替え検討：
最新のエアコンは、人感センサーやAIによる自動運転制御など、高度な省エネ機能を備えています。とくに5人家族の場合、部屋ごとの温度ムラを自動調整する機能や、個別に風向きを調整できる機能、曜日や時間帯別に設定温度を変更できる機能があると、快適性と省エネ性を両立できます。

・断熱対策の徹底：
窓に断熱シートを貼る、厚手のカーテンを使用する、隙間風を防ぐなど、家の断熱性を高めると、冷暖房効率を大幅に改善できます。とくに、家族が集まるリビングの窓は、二重窓や断熱性能の高いサッシへの交換を検討する価値があります。

・服装と寝具の工夫：
5人家族全員が、暖かいインナーや靴下、室内用の羽織ものなどを着用し、体感温度を高めると、過度な暖房への依存を減らせます。また、湯たんぽや電気毛布を活用して、就寝時の体温維持を工夫する事も有効です。

冷暖房は、ちょっとした工夫で大きな省エネ効果が得られる分野です。家族で協力して、夏冬の電気代高騰を防ぎましょう。

原因3：電気代が安い時間帯を有効活用できていない

電力需要が低い深夜や早朝は、電力会社によっては電気料金が割安になる時間帯です。しかし、5人家族全員の生活リズムがバラバラだと、この時間帯を有効活用するのは簡単ではありません。

また、そもそも時間帯で料金が変動する電力会社と契約していない場合、まずはプラン変更を検討することが重要です。

参考までに、以下はリボンエナジーのマイページのイメージです。日本卸電力取引所の単価に合わせて電気料金を計算しており、30分ごとに電気代の単価が変動します。

高い時間帯はあまり電気を使わず、安い時間帯にまとめて使うと、自然と電気代が節約できる仕組みになっているのです。

【安い時間帯活用のための工夫】

・契約プランの確認と見直し：
まずは現在の契約内容を確認しましょう。時間帯別の料金設定がないプランの場合、電気料金が時間帯によって割安になるプランへの変更を検討します。

・タイマー機能のフル活用と大容量化：
洗濯乾燥機、食洗機、ロボット掃除機など、タイマー機能を備えた家電を積極的に活用し、電気料金が安い時間帯に運転が完了するように設定しましょう。

・蓄電池の導入検討：
家庭用蓄電池を導入し、電気料金が安い時間帯に充電し、高い時間帯に使用すると、電気代を削減できます。
初期費用は高額ですが、停電時の非常用電源としても機能します。自治体によっては補助金制度があるので確認してみましょう。

・エコキュートの最適運転設定：
エコキュートは、夜間電力や太陽光で発電した電力を有効に利用してお湯を沸かす給湯システムです。5人家族ではお湯の使用量が多いため、上手に活用して無駄なく効率的にお湯を供給できるようにしましょう。

時間帯によっては、料金単価に2〜3倍の差が出るケースもあります。時間帯を意識して、賢く電気代を安くしましょう。

原因4：古い家電を使い続けている

10年以上前の家電は、最新モデルと比べて消費電力が格段に大きいことがあります。とくに、冷蔵庫、エアコン、洗濯乾燥機などの大型家電は、5人家族の使用頻度を考えると、電力消費量の差が家計に大きく影響します。

たとえば、以下は2020年と2010年の冷蔵庫の電気代を比較した目安です。新しい家電に買い替えるだけで、年間電気代が約4,740〜6,090円も安くなると試算されています。

出典：環境省デコ活「2020年 VS 2010年最新家電と10年前の家電どのくらいおトク？」

【省エネ家電買い替えの指針】

・統一省エネラベルの5つ星製品を基準にする：
統一省エネラベルの評価で星の数が多いほど省エネ性能が優れています。
5人家族の場合、使用頻度が高い大型家電は、省エネ性能が最も高い5つ星製品を積極的に選びましょう。

・インバーター搭載製品の選択：
インバーターは、モーターの回転数を細かく制御し、無駄な電力消費を抑える機能です。
とくに、冷蔵庫やエアコンなど長時間稼働する家電では、インバーター搭載製品を選ぶと、大きな省エネ効果が期待できます。

・自治体の補助金制度の活用：
省エネ家電の購入に対して、自治体が補助金制度を設けている場合があります。
たとえば、東京都では「東京ゼロエミポイント」という制度があり、省エネ性能の高い家電に買い替えると付与ポイント相当分が値引きされます（参考：東京都「東京ゼロエミポイント事業が新しくなります」）。

【参考：省エネラベルの例】

出典：資源エネルギー庁「2022年省エネラベルガイドブック」

家電の買い替えは、5人家族の電気代削減に直結する重要なポイントです。最新の省エネ家電を賢く選び、長期的な視点で家計の節約を実現しましょう。

原因5：家事の重複や無駄が発生している

5人家族という大人数になると、家事の効率化が電気代に大きく影響します。家族間の連携不足による家事の重複や、非効率な家事手順が、電力の無駄遣いにつながっている可能性があります。

【家事効率化による節電術】

・洗濯：
5人家族分の洗濯物は、こまめに洗うよりも、できるだけまとめて洗うほうが、電気代と水道代の節約になります。
除湿器や扇風機を併用した部屋干しなど、乾燥機の使用頻度を減らす工夫も有効です。

・食器洗い：
食器洗いは、手洗いよりも食器洗い機のほうが、節水・節電効果が高くなるケースが多く見られます。
5人家族の場合、食器洗い機を導入してまとめ洗いすると、水道光熱費の削減につながります。

・調理：
5人家族分の食事の支度は、調理方法の工夫で光熱費を大幅に削減できる可能性があります。
たとえば、保温性の高い鍋を使用して余熱調理したり、重ね調理など1つの熱源で複数の料理を同時に作ったりといった方法が挙げられます。

家族で協力して効率的な家事に取り組むと、時間とお金の節約を実現できます。また、家事の負担軽減にもつながります。

原因6：家電のサイズや容量が5人家族に合っていない

「大は小を兼ねる」という考えで大きめの家電を選びがちですが、使用人数に対して大きすぎる家電は、無駄な電力を消費してしまいます。5人家族に最適なサイズ・容量を見極めましょう。

【家電サイズ適正化のコツ】

・冷蔵庫：
5人家族の場合、450L～600L程度の容量が目安となります。
まとめ買いの頻度や、作り置きの量などによって、最適な容量は異なるため、ライフスタイルによって検討しましょう。

・洗濯機：
5人家族の場合、洗濯容量は8kg～10kgが目安です。
ただし、子どもの部活動などで頻繁に洗濯物が出る場合は、より大容量の洗濯機を検討する必要があります。

・エアコン：
部屋の広さだけでなく、家族の人数や、日当たり、断熱性能なども考慮して、適切な能力のエアコンを選ぶ必要があります。
5人家族が長時間過ごすリビングには、能力に余裕のあるエアコンを選ぶと、快適性と省エネ性を両立できます。

・テレビ：
視聴距離に合わせて、適切な画面サイズを選びましょう。
5人家族で視聴する場合は、40インチ以上で、部屋の広さに応じたサイズを選ぶとよいでしょう。

家電のサイズ選びは、5人家族のライフスタイルや住環境によって最適な答えが異なります。家族の生活パターンを考慮し、将来の家族構成の変化も見据えつつ、適切なサイズの家電を選びましょう。

原因7：家族の節電意識に温度差がある

節電への取り組みは、5人家族全員が同じレベルで意識を持って行動しなければ、大きな効果は得られません。家族間の意識の差をなくし、全員で協力して節電に取り組む環境づくりが不可欠です。

【家族の節電意識統一のために】

・「節電家族会議」の定例開催：
月に1回など、定期的に家族全員で「節電家族会議」を開催し、電気の使用状況や節電の取り組み状況を共有しましょう。
目標とする電気代を設定し、達成状況を確認する事も効果的です。

・電力使用量の「見える化」：
電力会社が提供するマイページなどを活用し、日々の電力使用量をグラフなどで「見える化」しましょう。
リビングの目立つ場所に掲示したり、家族のLINEグループで共有したりして、節電意識を高めます。

・「節電ゲーム」の導入：
小さなお子さんのいる家庭では、節電をゲーム感覚で楽しめるような工夫が効果的です。
たとえば、前月比で電気代を削減できた場合、節電に最も貢献した家族を表彰したり、家族で外食をするなどのご褒美を設定したりするのもひとつの方法です。

・節電行動の習慣化とルール化：
「使っていない部屋の電気は消す」「コンセントを抜く」「エアコンの設定温度を守る」など、具体的な節電行動を家族全員で習慣化します。
とくに5人家族の場合、小さな節電行動の積み重ねが大きな効果を生み出すため、全員で徹底することが重要です。

5人家族が一丸となって節電に取り組むことは、家計の節約だけでなく、環境問題への貢献にもつながります。

5人家族こそ「新電力」で賢く節約しよう

先ほど電気料金プランを見直す重要性をお伝えしました。5人家族で電気代節約を成功させるためには、「新電力」の活用が鍵となります。新電力について、あらためて確認しておきましょう。

1. 新電力は5人家族になぜ良いの？
2. まずはシミュレーションしてみよう

新電力は5人家族になぜ良いの？

2016年の電力自由化以降、多くの「新電力」と呼ばれる新しい電力会社が参入し、さまざまな料金プランが提供されています。

5人家族のような電力消費量が多い家庭では、新電力に切り替えると、従来の電力会社よりも電気代を大幅に削減できる可能性があります。

新電力が5人家族に適している理由は以下のとおりです。

・5人家族向けのプランが充実：
新電力の中には、ファミリー層（使用電力の多い家庭）向けのプランを提供している会社が存在します。
5人家族の家計にうれしい特典を活用すれば、電気代を安くできます。

・ライフスタイルに合わせたプラン選択：
新電力では、時間帯別に料金単価が異なるプランや、再生可能エネルギーを積極的に活用したプランなど、多様な選択肢が提供されています。
5人家族それぞれの生活リズムや価値観に合わせて、無理なく節約できます。

・持ち家・オール電化などの割引がある：
リボンエナジーのように、マイホーム割引・オール電化割引・ペット割引のような割引を適用できる新電力を選べば、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

まずはシミュレーションしてみよう

新電力への切り替えを検討する際には、まず、電力会社のサイトで料金シミュレーションを試してみることをおすすめします。

お住まいの地域や世帯人数などの情報を入力するだけで、簡単にシミュレーション結果を確認できます。

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まとめ

この記事では、「5人家族の電気代」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

・5人世帯の1ヶ月あたりの平均電気代は14,373円
・5人家族の電気代は冬季に高くなる傾向

電気代が高い5人家族の原因と対策として、以下を解説しました。

1. 電気料金プランが5人家族に合っていない
2. 冷暖房代が高くなっている
3. 電気代が安い時間帯を有効活用できていない
4. 古い家電を使い続けている
5. 家事の重複や無駄が発生している
6. 家電のサイズや容量が5人家族に合っていない
7. 家族の節電意識に温度差がある

5人家族の電気代を抑えるためには、節電の工夫を続けることと、電力会社や料金プランの見直しが有効です。電気代削減と快適な暮らしの両立を目指して、家族で協力して取り組んでいきましょう。